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氷月神示 白雪の78

シャルルより皆さんへ

ご苦労様でした
終わりに、翠さんが「最後の駅へたどり着くシーン」までは訳してありますので、確かに昔翻訳をしていたという証に、ハイライトシーンを幾つかコピーして送ってもらいましたので、幾分か載せさせていただきます

トーニは笑いながら言ったが、ラトニアはいぶかしげに彼女を見て、尋ねた。
「困ったことが起きたの?」
「そうなのよ!」
彼女は答えた。
「それ以外にあって? ね、わたしを助けてちょうだい。あなたが必要だわ。」
「今度は何なの?」
「わたし、恋をしてるの!」
ラトニアは、指を組み合わせた。
「まあ、トーニ、なんてすてき! その方、誰なの?」
「シートンの侯爵よ。」
ラトニアは、息を飲んだ。
「そんなことって! どんな風に彼と知り合ったの? 彼のお父様は何ておっしゃってるの。」
ラトニアが驚いたのも無理はない。
シートン侯はハンプトン公爵の長男なのだが、このハンプトン公という人はこの州でも一番尊大な部類の人で、地方の人々など、おうように振る舞ってやる値打ちもない、と考える程、気位の高い人だった。
[トーニの亡父の] ブランスクーム卿のことは彼も無視できない立場だったのだが、実を言うと、二人は隣り合った所有地の境界線のことで、けんかをしてしまったのだった。それ以来、二人の貴族は、会っても口もきかなくなってしまっていた。
ラトニアとトーニは子供の頃、よく侯爵が狩りに出かけるのを見かけて、知り合いになれたら、と思ったものだ。
彼は、彼女達より年も上で、美男子で、すばらしい乗り手だった。だが、よくラトニアはシートン侯と知り合いになるなんて、月の人に会うようなものだ、と思っていた。
それが今、トーニは彼に会ったばかりか、恋に落ちているらしい。ラトニアは、緊張して、従妹の話に聞き入った。

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