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氷月神示 白雪の86

シャルルより皆さんへ

…その無我の状態はまだしばらく続いたようです
しかしある時、等間隔の気の粒子群の中に、わずかに偏った区域があった
少し、間隔にバラツキができていたのですね
ある日、「神」が何気にうん、とそこに力を入れますと、密度の濃い所ができた
皆さんは物質の三態を知っていると思いますが、(気体、液体、固体) ふだん気体状で浮遊している気の粒子達が、外からの力で圧迫を受けたため、まるで液体のようにそこだけ密度が濃くまとまり、波打ちました
粒子の集まりの波ですね
ここに初めて、(気の)波動というものが生まれたのです
…それは神にとって斬新な発見でした
と同時に、それが再び拡散して元の気体状に戻りそうだったので、惜しくて守ってやりたくなった
…神は、あわてて自らの他の気の一部を、その液状の波よりももっと強く固めて、白い濃い霧状と成し、液状の周りを丸く取り囲みました
これで隔離された
まるで、ゆらゆら揺れる生卵の中身を守る、白い殻のような二重構造です

さて、このような作業をする内に、自然と神の一部には自意識が生まれました
液状化した気と、それを取り囲む白い霧状の丸い殻のような気は、自分の中に生まれた新種です
そこは全体から見ればほんのわずかな1点に過ぎないのですが、神にとっては大きな自分対、小さな新種 (自分の一部ではあるが) という、相対意識に似た感覚になりますから、その近辺の部分にだけ、自我が芽生えるのです
液状気を包む白い霧状の気の外縁では、その新種のものを管理しようという、自意識を持つ気が生まれて取り巻きました
その他の巨大な部分は、今まで通り透明で無我でした
全体としては、ほとんど変化なく見えますね…

ここまで、おわかりですか?
奇想天外な昔話ですが、ご興味があればどうぞおつきあい下さい
物理のキライな方は、お休みですね…

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