昨日、早稲田大学が16日に開いた社会人向けマーケティングのセミナーで、講師を務めた吉野家の常務取締役が若い女性をターゲットとしたその手法を「生娘をシャブ漬け戦略」などと発言したことが話題になりました。
当然、多くの批判が寄せられているようですが、その対象は本人のみならず会社や主催した大学にも向けられたようです。その中には、「会社でこのような教育が行われていたのかどうか、きちんと検証すべきだ」というものもありました。私はとても重要なことだと思います。
もし、社内でこのような発言が許されていたのなら、組織自体に問題があると言わざるを得ません。まさかとは思いますが、社員全員が何も感じていなかったのなら論外です。
異を唱える人がいたとしても、それが伝わらなかったり潰されたりしていたら、それも問題です。許されない発言が許されている状態だったわけですから、ガバナンスがなっていないと言えるでしょう。
一方、社内でこのような発言などがいっさいなく、このセミナーで初めて発せられたのならば、講師の人間性が疑われます。発言内容そのものもですが、このような発言をしたら聴講生はどのように思うのか、まったく想像できなかったのでしょうか。IQは高かったとしても、EQはかなり低かったことになります。
このさきどのようになるかはわかりませんが、ブランドが低下したことには違いないでしょう。私も食べに行くのをためらうことになるのでしょうか。