ネタバレは考慮してないので自己責任で読んでください。
感動して終盤は涙が止まらなかった。
なんのために産まれて来たのか、否定され続けても、僕はここにいる、ここに生きている!と言う怪物と呼ばれた存在の叫び。
最初あーとかーうーとかしか言ってないのを見て、七海ひろきつかってまさか全編これじゃないよな?って思ったけど、カタコトの言葉を覚え、最終的には難しい医学書まで読みこなすほどの知識を得て、心優しいアガサに触れて人の「心」を覚えていく様が丁寧に描かれているのが、とても共感を覚えました。
そんな彼が人々にも忌み嫌われ、彼を作り出した実の父親でもあるビクターにも否定され、上記の叫びをするシーンは、本当に胸に来るものがありました。
ビクターの方は母親は病で、弟は殺され、愛する人には裏切られ、最後には自らも殺されてしまいます。弟の脳の病を治すための研究用に怪物を作り出し、彼の存在を否定し続けていたのに、怪物の魂の訴えを聞き、自分とおなじ状況を感じとり、また知的生命体としての成長を見て、終盤に少しずつ心を寄せていく様も感動的でした。最後には「わが息子よ……」とまで。
リズの不倫や、見た目の違いによる人々からの迫害、全体的なお話としては良くある物語、ではあるものの、その一つ一つを丁寧に描き組み合わせて、出来上がった一本の物語としてよくまとまっていると思いました。あのエンディングがあるのもよかったです。
とても良質なお芝居を見させてもらったと思います。Blu-rayが発売とのことで、うっかり予約しちゃいました(笑)
冒頭のきずっちの一人芝居の所もよかったです。難しい単語よく覚えたね?ってニコニコしちゃいました(すっかり母親目線)。初日と言うのもあり、ちょいちょいカミカミしてたけど、気にしない(笑)
カテコで七海さんが涙ぐんでて、うまくしゃべれない感じもいとおしかったです💕
ありがとうございました!