いつものごとくネタバレ考慮してないので自己責任で〜。
全般的にめちゃめちゃ楽しかったとか、感動して泣いたとかは特になかったのですが、渋い舞台でした。テレビの時代劇好きの私ですが、暴れん坊将軍みたいにエンタメに特化したと言うよりは、昔よくやってた年末年始の民放6時間耐久時代劇みたいな、全般的に地味めで歴史物を意識したような内容でしたね。今回の武蔵もどちらかというと剣の道に迷ってる人であったので。
つまらないんじゃなくて、エンタメ的な派手さが少ないと言ったら分かりやすいのかな?なのでとても良質なお芝居を見せてもらった気持ちです。
演出は面白かったです。今どきの可動式背面モニターで黒地に白の線画の背景が場面ごとに現れて、それも渋い山水画風でかっこ良かったし、ラスト巌流島でいきなり青い空と海が一面現れた時には眩しさで目が潰れたしwwこのラストのための白黒の世界だったのも良かったな〜。血しぶきとかも出てたりしたし。そう、演出がゲームっぽいなって思ったので馴染み深い感じでした。殺陣がそう、ゲームっぽいというか、群舞というか、普通の乱戦とはちょっと違うかなーと。見ごたえあって良かったな〜。
剣豪として名を馳せ最強の名を冠していても、戦う意味や、強くなる理由を探して迷う武蔵の姿が、長期連載漫画っぽくて良かったな〜って。
小次郎は清々しいまでに真っ直ぐで、堅実な強さ。対する武蔵はワイルド&本能的な強さ。対比も鮮やかでわかりやすく、でも複雑な互いの想いが絡み合うのが面白い。
さてさて、お目当ての岐洲匠くんは、卯之助役。小次郎の後をついて回る雛鳥かと思いきや、立派に自分の信念に基づき楯突く様はこれもまた一つの生き方かと思います。侍らしい所作もかっこよくて、よくできましたねぇってにこにこしちゃいました(保護者目線)。パンフレットのインタビューにもあったけど、確かに八犬伝は百姓で武器は斧、魔界転生は侍だったけど愉快若衆みたいな感じでそんなにしっかり殺陣があるわけでもなく、るろ剣は左之助だから拳wwと、本格的殺陣は今回がお初!でも観てる分にはよくできてたよ〜。
とにかくかっこよかった。藤井の前に座した時の着いた手が美しくて、見とれちゃいました。
こっからは舞台の内容と言うより会場について。
めっちゃ会場近いので、行くのも帰るのも楽ちんでした〜(笑)
ホールがこのツアー最大規模らしくて、3階席めちゃめちゃ遠かった&高かったです💦高所恐怖症の自分には段差の高い階段を降りる時に怖かったですね。
見え方もなんか前の人の頭がどんかぶりするので見えづらく、これがtwitterでよく見る視界死亡席かと思いました(-_-;)
初めて双眼鏡買って使ってみました、顔までは無理だけど全身をテレビで見るくらいには大きくできたので、演技が見れたのはよかったです。
あと音が、3階だからか反響音もあって、セリフがかなり聞き取り辛かった。
うーん、コレはおそらく日テレチャンネルとかで放送しそうなのでその時にきちんと見れたらいいなぁと思いました。