![Tosinodanmen110506 Tosinodanmen110506](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/5f/24599d81e223240bd13d0139c826667a.jpg)
3月末に体調をくずし、それは一日で復活したが、4月もなんだかんだと無理した結果かどうかはわからないけれど、じまんしんが出て、GW中は、それとの葛藤。。仕事しなきゃ、と思いつつも、、この連休は、休養 だった。体調のせいか、薬のせいか、、夜は早くから眠くて早めに寝た毎日。じゃあ、睡眠は十分だ!・・・かどうかというと、早く寝る分早く起き、さして睡眠時間はかわらなかったりして。。まあ、気持ちの方が、少し休養できた事がよかった・・・というところ。
連休明けて、朝一で掛り付けの内科の先生に診てもらい、薬を出してもらう。 薬がある事の安心感もあるんだけど、その先生に話を聞いてもらうだけで、半分治った気になる。根本的に、自分にしてもうちの家族にしても、それほど特別な持病もなく、カゼだ花粉症だ腹痛だ、程度で、その先生の実力を発揮するまでもないのかもしれないが、話をするだけで気が楽になる という事も、医師の力のうちだ、と思っている。いや、むしろそれが一番大事な事なんじゃないかと思う。
自分の仕事で、、、(その先生と)同じように、施主の方達の思いや悩みを引出し、解決する事ができているのだろうか・・・?
そうありたいと思っている。
連休中、自分のこれからの在り方、それに伴いホームページの見直しのための考察、なども考えていた。
勢いで動いていた自分の体、考えてまとめなきゃと思っていてできなかった事・・・ そうゆう日常が、大型連休でスパッと遮断され、そこに習慣や思考の断面が見えたように感じた連休だった。
日常は、太い流れであって、それを普段は、平面的または立面的に見ているような気がする。でも本来は、とても複雑な立体で、かつ、日々形を変化させながら動いているもので、それを断面として見るというのは、なかなか難しい事なのかもしれないけれど、それを時々やってみる習慣が必要なのかもしれない。
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東北大地震発生から 丁度8週間・・56日(?)。あの時、日常は、変形し、色も変わったのだけど、東京では、時間とともに、以前と同じような日常に戻りつつある。形も色も光も何かも、外見は何も変わりない。でも、その断面を切って見てみれば、そこには前とは違った形や色の流れがある。
変わらない日常であるけれど、それは忘れてはいけない。僕は現地に行く事も、設計する者として何か協力する事も、何もできない。だから・・「忘れない」事を続けようと思う。
日常という流れに乗っている事ではなく、流れに逆行してその流れの断面を見ようとする事なのかもしれない。
そして、原子力という、今は人間の欲望の道具となってしまったものとは決別し、新しい道を模索し、進みたいと思う。
みんなを笑顔にするものではなく、多くの人に苦しみと悲しみを与え続けるものである事がはっきりしたのだから。
前と同じには、絶対に戻ってはいけない。 建築も変わらないければいけない。なにより、全ての活動の根本となる 暮らし が変わらなければいけない。 エコ、オール電化、省エネ・・・ それは全て3/11以前の思想であり、もう一度、考え直さなければいけないと思う。
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写真は、下北沢の店舗長屋(?)の断面。 断ち切られて隣が作り変えられたのだろうけど、それでもその建物が先に無くなってしまった・・・というところだろうか?建物の断面に張られたトタンが、パッチワークのような美しさを見せている。何の意図もなく、必要なまま、施工の理由による張られ方。
機能優先とか合理的とかの理由で作られる構造物の、時として美しい場面の一つ。
しかし、壊された時、以前あった建物の姿を思い出す事が 必ずできない。