【玄関と階段 : 工事後】
i : y o (イヨ) の写真を使い、設計で考えた事を書いていきます。
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最初は、玄関と階段部分。
上の写真は、工事後です。
工事前は・・・・・ ↓
玄関は奥行80cmほどの狭い玄関です。
下駄箱含めた巾は160cm、、、有効なのは1m20cmほど。
普通によくあるような『狭い玄関』です。
この家の場合、玄関からすぐに階段が始まります。
写真の、まん中にある背の低い壁がありますが、
これは階段材を留めるのに 普通、作られるものです。
その壁が玄関に向かって、玄関と階段の境の位置に作られています。
狭い玄関ですから、じゃまですよね。しかも、その壁がある事で
玄関の狭さが『より強調』されるような気がします。
設計の時には、まずその壁を無くす事を考えました。
一般的な階段は、工場でカットして現場で組み立てます。
階段を固定するために、階段のまわりに壁が必要なので、
上のような じゃまでも「壁」 ができてしまいます。
「手摺になっていいだろう」という事で、中途半端な高さに壁になっているんです。
それって、「そうゆうものだ」 と一般的にみんなが思っています。
一般的な 不動産屋も設計屋も大工も・・・ 。
でも、狭い玄関でそれをやると、
圧迫感があるし、玄関から廊下に上れる部分を狭くしてるし
いい事なんてありません。
だから壁はいらない。
この家の場合には壁は無くしましたが、階段自体も作り変えました。
下から3段は、
可能な限り上りやすく、広く感じるように、
現場で大工さんに作ってもらうように考えました。
意識としては、階段というより『床』です。
階段の1段目は、沓をはく時に腰掛けるのに
ちょうどいいんです。
玄関に入った時に広がりを感じられるし
椅子がわりになるし、『いい階段』になったと思います。
正面から見ると、もっとわかりやすいかもしれません。
文と写真だけでなく、平面図を見ながらなら、もっと理解しやすいと思います。
この i : y o (イヨ) の工事前と工事後の平面図をお渡ししています。
何が問題で、どんな事を変えたのか、という解説も書きこんでありますので
そちらと合わせてこのブログを見ていただけると、よりわかりやすいと思います。
下記より i : y o 平面図 をお受け取りください。
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(つづく)
【リノベーション】設計で考えた事(4) 西向き・薄暗い部屋(前)
【リノベーション】設計で考えた事(5) 西向き・薄暗い部屋(後)
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