古民家がじわじわと見直されているような気はします。
古民家って何?というと
地方の古い農家の家のような、太い木材を「組んで」作った家の事です。
農家のような家ばかりではなくても京町屋のようなものも含まれます。
現在の建築基準法が制定施工(1950年)される前の家と言ってもいいかもしれません。
建築基準法ができた事で、地震や風に対して「ガッチリ耐える建築」を作るようになりました。
それ以前は、耐えるというよりは、外部からの力に無理やり逆らわず、揺れたりしながら『力をやりすごす建築』と考えるとわかりやすかもしれません。
1950年に建った家で、2023年現在で 築73年 です。
私の実家は築60年を超えていて使ってますのでそれから考えると、「73年」はそんな古い感じもしません。
古いのはもちろん古いのだけど。。
でも、そんな家が今、日本中にざらにあるわけです。
コンクリート造のマンションやビルが、築50年もなるともう建て替えを考えないといけないわけで、それに比べ木造というのはとても丈夫ですね。
築73年どころか、100年200年なんていう家も日本中まだまだたくさん残っています。
まさに古民家。
古民家を買って、プロに頼んで改修するのはもちろん当たり前の事ですが
自力で改修するのもありです。
掛ける(掛けられる)予算もピンキリですが…
工事費は別として、誰もが気になると思うのは、
「こんな古い家は、地震に大丈夫なの?」という事。
古民家をおしゃれに改修して住んでいる事例はたくさん見る事ができます。
でも、本音で古民家の事を知りたいですよね。
と思っていて突然出会ったサイトがありました。
単に ルームツアー的な内容ではなく、いろんな視点からかなり詳しく解説していて
古民家に暮らす事を真剣に考えている人には、良いサイトだと思います。
Youtube で動画もかなり上げているので、御覧になってみてください。
その中から「古民家を考える」根本的な疑問に答えてくれるのでは
と思うものをピックアップしてました。
まずはサイトの主催者が実際に暮らしている家を見てみましょう
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次に、実際に暮らして感じる古民家のメリット・デメリット
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最後に、古民家の強度の事
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古民家は地震に弱いのか?「伝統工法」を評価・解析する耐震診断を受けてみた
3つ目の動画で主催者が言ってますが、「古民家が地震に弱い?っていうのはおかしいのではないか。築100年とかの家がたくさんあるのに」という事に、私も強く共感します。
それは建築に限らないんだけど、目に見えるもので計れないものは「ダメ」とする事が、なんだか私は腑に落ちません。むしろおかしいのではと思います。
建築の話に戻りますが、「こうでなければダメだ!」とされる事は、「ほんとにそれが正しいの?」と疑ってしまうのです。
そういう感覚を持つ事を無理にお勧めするわけではありませんが、ちょっと「疑問に持つ」という事は、大切だと思います。現代は多くの人が忘れてしまっているように思います。
古民家に住む事が誰にとっても素晴らしい事、、とは思いません。
ご自分の感覚に合う家に暮らす事が一番です。
ただ、人として本来持っている「自然の感覚」を、「古民家の暮らし」を垣間見る事で「思い出す」事ができるかもしれません。
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私は古民家の改修をした事がありません。これまでは1950年以降に作られた、「古屋」という部類の家の改修をやってきました。
古民家とは違いますが、でも、古さの中に何か光るものが隠れていて、それらを再び輝かせたいなと思っています。
リノベーションのこれまでの事例
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