古い家とどう付き合うのか。。
保存を目的とした場合で考えると
「使っていく」という選択。
イベントや研修などの使用で収益を上げ建物の維持管理をしていく。
その方法は、自由学園明日館も、概ね同じ
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日本に残る数少ないフランク·ロイド·ライト設計の建物。築100年のその建物の中に入れて空間に身を置く事が今もできるなんて、素晴らしい事。有り難い事です。
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保存する場合のもうひとつの方法が
展示物にする事。
などのようにかなりの棟数がある博物館から、文豪や著名人の個人宅をそのまま資料館として公開してるものもあります。
使っているといえばそうなんだけども、あくまで「展示物」であって、「その当時の姿」を保存する、それを知る(体験する)のが目的。
『入園料』という形で広く浅く収益を上げるのですが、古い建物をできるだけ当時の姿のまま残そうと維持管理をしていくのは大変な事で、かつ規模が大きくなれは経費も莫大になり、自治体の管轄になる事で運営されていく場合が多いと思います。
その場合 建物は、美術館の収蔵品と同様、あくまで展示物であり、状態によっては内部に入れないもの(箇所)も多くなります。
各地にある民家園も同様。展示物とはいっても外部にあるわけだから劣化の度合いが早く、修繕との追いかけっこ。というよりなかなか手が回らないもののほうが多いでしょう。
ただ、古い民家は、朽ちかけるような部分もまた自然な感じがします。その建物の中に実際の人の暮らしが無い分、建物が自然の一部かのように感じられます。そして、場面場面が美しい。
▲日本民家園:鈴木家
▲日本民家園:井岡家
▲日本民家園:広瀬家
▲日本民家園:工藤家
こういった建物には、生き生きとした生命感は感じません。ただ、ゆっくりした時間がそこにあって、それこそが自然の姿であり日本人の感性や美の根源を知る、いい機会なのだと思います。
▲日本民家園:工藤家
こういった建物には、生き生きとした生命感は感じません。ただ、ゆっくりした時間がそこにあって、それこそが自然の姿であり日本人の感性や美の根源を知る、いい機会なのだと思います。
(続く)