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リノベーションとは最新のOSを組み込むという事

 

石神井公園の家(R)の現場打合せに行きました。

今回の工事では、屋根は全部作り変えます。

すでに、古い屋根を解体し、新しい屋根下地が作られていました。

 

写真は、2階の壁の構造補強した部分です。

筋かいがあったのですが、それが効果があるのか疑問で、

構造用合板を使って、「耐力壁」を作り変えてもらいました。

 

ここだけでなく、様々な個所で、構造金物による補強をしてもらっています。

この家は約築20年になります。

20年前、金物による構造補強は、重要には考えられていませんでした。

 

この家は、それでも、筋かいにボルト付の金物を使っていました。

ただ、当時の大工さんは、きっと必要性を理解してはいなかったと思います。

 

構造や断熱の考え方、それに対応する製品は、

現在、どんどん進化しています。

それは、家の作り方も変えています。

 

パソコンで言えば 『 OS 』にあたります。

 

戸建てリノベーションは

家のOSを、最新のものに入れ変える作業でもあります。

 

 

南面の壁は、全部解体し、新しくつくり直す事にしました。

それをやった事でわかった「状況」もあり、その結果補強する事ができました。

 

**

 

お金に比例していく話ではあるのですが、

戸建て住宅のリノベーションの場合、

できるだけ全体をやるほうがいいんです。

 

「 OS 」を入れ変えられるので。。

 

部分的な改修では、その一部しか直す事ができず

家の「OS」は変わりません。

 

「 OS 」なんていう大がかりな事から

器具の交換のような小さな部分まで

『更新する』という意識も、新しいものです。

 

いや・・・

 

日本の建築は本来

「更新」が可能でした。

 

法律や効率優先が 「更新」をしにくくしてきました。

 

家は、壊してしまうほうが 「効率的」 なのかもしれません。

じゃあ、「 新しければいいのか? 」というと・・・

家の一部は、「ひとの感情」 で作られているので

そう簡単に白黒付けられるものではありません。

 

リノベーションというのは、そのどちらでもなく

グレー なのかもしれません。

 

でも、そのあやふやさは、、、人の感情と

「 共鳴 」 する部分でもあります。

 

その共鳴があるならば、

家は残していいと思います。

 

*ただし、構造的に存続させる事が難しい場合も、当然あります。

 


 
S-COCO  人とモノと家とのよりよい関係づくり
志田茂建築設計事務所
  
URL   : http://s-coco.net
 

 

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