マンションリノベーションの打合せに行ってきました。
このblogの中でも一度取り上げたことがある件なのですが、その方の考えは・・・
「バブル崩壊も身に染み、多額の借金をしてたった15年の都合を買う不合理を感じはじめました。思うに、自分の記憶のなかで、4帖半で家族全員寝起きしていた時代が決して貧しいのではない、ということ・・・。」
でした。
(記事:家族とはから始まる住まい)
普通子供が大きくなってきたから一戸建てに住もうか、と考えます。
そのためには、ローンを組んで、30年35年と払い続けなければなりません。
収入があり、将来的にも安定している方であれば、むりなことではないですね。
決して間違った選択ではありません。が、他にも選択があるわけです。
むりして多額のローンを支払うより、あまり無理しない範囲で住まいを考えることだっていいわけです。
ひとつは、現在住んでいるマンションをリノベーションすることです。
物理的に面積は変わりません。でも自分達に本当に必要なことが何なのかを見つめ直すことで、決められた枠の中でも、満足できる住み方ができるのです。
・リビングとダイニングとキッチンとそれぞれ必要なのでしょうか?
・それぞれの子供部屋が必要なのでしょうか?
・そのために、夫婦はちじこまっていなければいけないのでしょうか?
・子育ての期間は自分の犠牲の時間なのでしょうか?
・それ、楽しいですか?
・一戸建てを作っても子供達は同居するのでしょうか?
・また、それだけの面積の家を作れるのでしょうか?
・家を建てるその街は本当に自分が好きになれる街でしょうか?
まずは、いろいろ、疑ってみてください。
前記の方との話しの中で、同じマンションの住人の中で部屋を変えたいと思っている方がたくさんいるそうです。でも、、、
・誰に相談していいのか
・どうゆうことができるのか
・いくらかかるのか
わからないから、どうしょうもできないでいるそうです。
私達建築士に声をかけてください。
とりあえず話しをお聞きするだけで、お金をもらう人はいないと思います。
そして、どうゆうことが自分達にとって大事なのかを考えてみてください。
クロスを変えたいとか、流しを変えたいとか、この壁を取りたいとかいうことではなく、なぜそうしたいのかを考えてください。
それをしたいのは、自分の生活の中で何かが足りないとか、うまく合ってない、と感じているからなのです。つまり、うまくは言えない自分なりの生活のしかたとか、生き方があるからなのです。
そうゆうことを私達と話しながら、確認し、気づき、それを新しく形にしていくことが、リノベーションなのです。
マンションや建売住宅は、誰のためのものでもなく、ただ売るための形なのです。そんな意味のない形の中で、個々の生活は納りません。
表面的な仕上や設備を取り替えることはリフォームであって、あなたの心の中にある”うまく言えないもの”の根本的な解決にはなりません。
打合せに向う電車の窓の外には沢山のマンションが並んでいます。でもそれは、田舎でみた養鶏所を連想してしまいます。
それぞれの住戸が豊かな生活の場となったら、どんなにいいだろうと思います。
リノベーション・・・
それは、マンション、一戸建て住宅、テナントビルなどでも可能です。
今ある建物で、今ある街が豊かになることを願いつつ、「家を作る時」おわります。
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