Home Room ・シンプルな暮らしと家

昭和20年代の家:愛すべき有機的な建築

 

2013年にもこの家の前を通って写真を撮っています。当時、外壁や玄関ドアを塗り直してそう時間が経っていない感じでした。外壁の濃い茶とブルーグレーの玄関ドアの色の組み合わせがとても素敵でした。

それから6年近く経ち、久しぶりにこの家の前を通りました。

6年経っても家が痛んだ感じがしてないのは、やはり手入れをしたからだと思います。

6年前は、右側にも古い家があって、そちらは外壁が塗り壁の家で、いい感じだったのですが、もう建て替わっていました。

この家は、外壁が板張りです。手入れをすれば、板張りのほうが長持ちするんでしょうか。。

こうゆう板張りの家は、昭和20年代から30年代初め頃かもしれません。絶滅寸前ではありますが、意外と残っているものです。たいがいはちゃんと外壁の塗り変えをして、手入れされています。

この家もそうですが、、たいがい、何かしら増築されています。

この家の場合には、平屋から2階を増築したかもしれないし、最小限の2階建から1階を増築して広がったかもしれません。

昭和20年代はもちろん30年代でも「内風呂」はまだ少なく、銭湯に行っていた時代。それからどんどん家に風呂があるようになりました。少なくても「風呂場」が増築されています。

そうやって家の形が変わり大きくなっていったのですが、そうゆう変化をしても、あまり「ぐちゃぐちゃ」感はありません。一見複雑なようにも見えるけど、元々そんなふうに作られたようにも見えます。

それは、一つには、必要に迫られてやった事で、他の家にたいして「違い」誇張しようとしているわけではないから。

もう一つは、増築しても同じ材料が使えるから。

 

現在だと、サイディングが一般的ですが、メーカーの「流行を考えた工業製品」ですから10年もしないうちにモデルチェンジして、同じものはなくなってしまいます。

ですから増築すると家にツギハギ感が出て来ます。

そもそも、「自分の家」を強調するために、わざとガチャガチャした家にします。複数の材料を使い「どうだ!」と言わんばかりです。しかし、年数が経つにつれ、色褪せ、汚れ、苔が生え、みすぼらしくなります。一気に老けてしまう感じです。

それを考えると、昭和20代30年代頃の外壁板張りの古い家は、なんとも「有機的」でしっかりしている感じがします。一軒一軒、独特で、自由な感じ がするのです。それでいて街となじんでいて。。

もう築60年を超える家です。

 

なんというか、玄関まわりのデザインが、シンプルでモダンな感じがするんですよね。今作られる家よりも。

 

**

 

築60年を超える家のリノベーションの設計が始まります。

 

 


 

月に2度、家づくりの相談会 を行っています。

参加されたみなさん、「参加してよかった」と言われます。

漠然としていた事が「こうゆう事か!」と理解でき、次にやるべき事が見えてくるからです。

 

見学会参加者の声

 

4月の相談会は

4/6(土)午前 4/20(土)午前

です。

家づくりで迷っている方、悩んでいる方、来てください。

詳細とお申し込みはこちらから。

========

お茶会@新宿「家の話をしましょう」

========

各日、先着1組様

 



無料プレゼント 

木造住宅リフォーム についての解説 

 

マンションの場合には、全部解体して、基本的にゼロから新しく作れます。

でも木造住宅の場合、柱が家の中のアチコチにありますし、家の形はそのままあるわけで、「どんなふうにできるのか?」イメージするのはかなり難しいと思います。

そこで

実際にリフォームした家を、図面と写真とともに詳しく解説した「木造住宅リフォーム解説」を作りました。

どんな問題があって、設計者はそれをどんなふうに解決するのか、、つまり、「リフォームはどんな事ができるのか?」「こんな事ができるのか!」というのを理解してもらえます。

そして

リフォームをお考えになっている方にはもちろんですが、これから家作りを考える人にも参考にしてもらえると思います。

こちらをクリックして開いたページから進み、ダンロードしてご覧になってください。

↓ ↓ ↓ ↓

無料プレゼント 

木造住宅リフォーム についての解説 

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「いい家とは」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事