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普通の家

建築設計の修行時代(?)だった20代の頃、身勝手に主張しているような建物ばかりの街がいやだった。

街にあふれる「無造作」の家がきらいだった。

「もっとデザインされたものじゃないといけない」と意気込んでいた。

 ・・

今、その「無造作」の家も、必ずしも悪くないかな、と思う。
むしろ、今どきの「デザイナーズハウス」に、ある種「嫌悪感」がある。

敷地が小さい結果なのだけど、どれもこれも同じような形になってしまう。一生懸命デザインしてるのだろうけど、同じに見えてしまう。
敷地が小さいから3階建てになってしまう。だから人の気配も暮しの気配も道路から遠くなる。道路のそばにあるのは、車と自転車と豪華な既製品のドア。
どんどん街は無機質になっていくんだろうな。

たしかにデザインというは必要なのだけど、家に関しては、なんだか方向性が違っている気がする。

 ・・

「普通の家」がいいと思う。
でも「普通の家」というのはむずかしい。
「普通」の基準はない。

なにげなく建っている家がいい。

  むりしてない、
  誇張してない、
 「デザインしてます」的でない、
  なんとなく体温があるように思える、

  そんな家

 ・・

「無造作」の家が、そんな要素を持っていたりする。

 ・・

こどもの頃

ちいさいおうち [作・絵: バージニア・リー・バートン]

が好きでした・・

>>>志田建築設計事務所

コメント一覧

しだ
もうリフォームですか~
なんか、微妙なニュアンスがあるような・・・

造園とか植栽とかは、ちょっとむずかしいところでもありますね。
結局、家にかけるお金で精一杯で外構まで予算がまわらないという事が多いですね。
また最近の傾向としては、無機質に仕上げる方向にあるので、外部をモルタルで仕上げてしまいます。住む人も庭の手入れするをめんどくさがる人も多いし・・。
樹木も、むしろオブジェ的扱いです。

junさんの家の配置がどうなっているのかわかりませんが、植栽できるスペースがあって、本当に欲しいなら、、、本当にコンクリートを壊す事考えてみてもいいですね。。

根性大根はそうそうには出てこないと思うので・・・(笑)
jun
もうすでにリフォームしたくなっていたりします(...
http://ikute.boy.jp/blog/
ランドスケープ系の雑誌もやっていたので、造園とかも気になっちゃうんですよね。でも、よく言われることですけれども、建築家という方々は造園や植栽に弱かったりされます。工務店さんは造園のことはあまり考えませんね。そのへんも、気になったりします。そのあたりが一番、今の家の不満ですね…。もっと自分で植栽とかできるようにしてもらいたかったのですけど…。

今、一番考えていることは、コンクリートをぶち破ることです。根性のある大根でも生えてくれないかなと思っています(笑)。
しだ
いろいろな経験を持っていらっしゃるんですね。
そうゆう方が今、いろいろな可能性がありますね。
そうのうち起業してみては!!

建築雑誌って、有名なやつですか?
ぼくらよりよっぽど知識がありますね!

>「いっそ何にもしないでいいよ」

junさんの家は、それがある意味、形になってません?

>たぶん、「ここのところは、もうちょっとこうすれば…」と、あちこちを見てはずーっと思うと思います。

はりがあっていいじゃないですか。
少しづつそうやって自分仕様になっていくんですね。
最後には思い切ってリフォームなんて・・・
でも、あまりいじるところがないんでしたね。。
いや、なんでもできるという事か・・
jun
いろいろとありがとうございます。
http://ikute.boy.jp/blog/
たぶん、仮にも最高学府で専門学科ではなかったにしても建築を学んでしまった上に、なぜか建築雑誌を作ることになってしまったりしたことがある経歴のために、あれやこれやと考えてしまうんでしょうね。やっぱり偉い先生方の論文を毎日読んだり、たくさんの建築家の建築写真を毎日見つめていたり、世に出ない噂話を耳にしたりしていると、変に知恵ばかりついてしまうといいますか…(笑)。
しかも、それゆえに、建築家という人が好きでない面もあったり、いかにも設計された建築物を拒否しちゃうワタシもいたり、いやぁなんか複雑なんですね。

その上、プロダクトデザインとかインテリアデザインとか人間工学とかいろいろかじっていると、建築家さんの領域ではないのかもしれないところでまたいろいろ気になったり。
で、専門はエディトリアル系なので、きちっとミリ単位で収まっていないと気分が悪かったりで、結局、「いっそ何にもしないでいいよ」となってしまったりです。

たぶん、「ここのところは、もうちょっとこうすれば…」と、あちこちを見てはずーっと思うと思います。
しだ
>「いいのかなぁ…これで…」
それでいいじゃないですか。
家の育児ですね。
これからいろいろ発展する可能性がある、ということですよね。
それともなにか不満でも?(笑)

>「なんか、家づくりっておもしろいのかも…」

その総括をブログに書かれることを楽しみしています。

>家に縛られないための家

ちまなこになってハウスメーカーのカタログ見比べたりしているの聞くと、逆に「家なんかどうでもいいじゃない」と言いたくなってしまいます。
「家を買う」という概念は、結局「与えられたもの」という意識に繋がると思うのです。自分で選んでいるはずなのに「こんなはずじゃなかった」とか不満ばかり。。
むしろ、中古の家やマンションを買って、その枠の中で好きなように改造したらいいじゃない、そう思ってしまうのです。(いろいろある問題は別として)
カッコイイ家、カッコイイ暮し・・・
それを、あなたはいつまで維持できますか?
なんて聞いてみたくなります。(聞きませんけど・・)

なんていうか、家はもっと簡単で気楽なものでありたい、そう思います。
もちろんカッコよくありたいと思いますよ(笑)
・・・デザイナーズ的じゃないけど。。

junさんの視点は面白いです!

この母にしてこの子ありということか
・・・もちろん好意的です!
jun
あ。はは…。実は、最初からそのつもりだったのです...
http://ikute.boy.jp/blog/
「いいねぇ」かな…? いやそこまで行ってません。「いいのかなぁ…これで…」ってかんじですね(笑)。

家族のような家って素敵ですね。でも、今回つくった家は、家族のような家なのかな…? 逆に、家に縛られないための家というような気もしているんです。
しだ
junさん
>ブログが更新されるときを楽しみにお待ちしております。

ありがとうございます。
楽しみにしていてくださる方がいらっしゃるなんて、本当にうれしいです!

子供の頃には自分の部屋というか秘密基地というか、そうゆうものに、私もあこがれました。
また、そうゆうものを、ぶち壊したいたい、という衝動もわからなくはないです。
矛盾してますね。
でも、そうゆうのが子供なんでしょうね。

バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」については、 junさんも御存知だと思います。
たぶん築40年以上(もっとか・・)のボロ屋である「ちいさいおうち」なのに、それを移築して住む、というまさにサスティナブルな話ですね。(現実的には、お金がなければできない事だから、ロハス、というべきなのか・・・)
家を単にモノとしてみるのではなく、家族のように大切に思って暮すことが大切なのだと思うのです。結局はその人自身の価値観なのですが、家はその人を表すのでしょうね。家の姿もおのずと、そうなるべくしてなるのでしょう。これみよがしな家に住む人や、クリスマスになるとイルミネーションをガンガンする人は、その人自身がそうゆう人だからで、私には、とうていそうゆう人と関わりになることは無理です。。
junさんの家の全容はわかりませんが、きっと「いいねぇ」と思う家だろうと想像できます。

「普通の家」って、理屈はつけがたく、「いいねぇ」って思わずつぶやいてしまうような家としか言いようがありません。それは、住んでいる人が「暮す」を楽しんでいる事がにじんでいるからなのだと思います。当然わきまえもある人達なのでしょう。

木の上の家もあこがれます。自然に対してもわきまえのある・・・
「男の隠れ家」的なのはちょっと・・
jun
この頃、ますますお忙しくなられたのでしょうか?...
http://ikute.boy.jp/blog/
子どもの頃、小学校の校庭の片隅に、ダンボールとかベニヤ板とか集めて、ひとりでちいさなちいさな家を、木の根元に作りました。

でも、放課後に、いじわるな男の子が来て、自転車で突進して壊しちゃったんです。悲しかったです。今でも悲しいです。

トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンが大好きでした。ツリーハウスは永遠の夢です(こりゃ普通の家じゃないですね(笑))。
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