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古い家・古いものに住むという選択.1

先日、ある業界向けの新聞の取材を受けました。リノベーションのことで。
「なぜ、リノベーションに取り組むのですか?」・・最初の質問
なんだかんだと答えたのですが、後で考えると、本当に最初に考え出したことを言い忘れていました。改めて思いだしてみました。

それは・・・
変わらないということもいいじゃないか、ということ。
街の姿が変わらないということ。(大きな意味で)

なんでもかんでも壊し新しくすると、それまでの街の記憶や人のつながりが消えてしまいます。壊して新しくすることは、ある部分では必要なことです。でも、新しくなったからといって、その街独自のものができるのだろうか、という疑問があります。それよりも、
今ある建物で今ある街が豊かになれるのではないか、と思うのです。だから、建物を壊さなくても、リノベーション(またはコンバージョン)して住む人が増えたら、人が変わり、そして、そんなふうにこだわりのある人達が集まってくれば、そこでおもしろい事がおこるかもしれないし、また、年寄りばかりになってゆく街に若者、ファミリーが戻り、街が生き返るのではないか、、、楽天的ですが、そんな思いがあって、リノベーションということを考え始めました。

街が楽しく、生まれ変わる・・・物理的にではなく、人から。


*コンバージョン・・・建物の用途を変えて違う用途で使うこと

‥‥‥‥‥‥‥‥
古い家・古いものに住むという選択.1
古い家・古いものに住むという選択.2
古い家・古いものに住むという選択.3

コメント一覧

しだ
□raycoroさん
ゴミのことは本当に意識しなくてはいけないことなんですよね。自分のそばからなくなればそれで忘れちゃう。でも、大きな流れの中で自分に、自分のこども達に戻ってくることなのに・・・
いつもraycoroさんが真面目に受止めてくれることが本当にうれしいです。ありがとう!古いものがなんでもかんでも残す価値があるとは思わない。でも、そうゆうものに振り向かないことは、結局大きな意味で自分が生きる場所がよくなろうが悪くなろうが関係ないっ!っていうことなんじゃないかなと思うんです。ゴミの問題と同じかもしれないですね。

□みゆちゃん
意外といいこと言ってる?(笑)
みゆ
しださんの記事は、仕事柄、建物についてを話して...
http://happy.ap.teacup.com/komati/
本気のしださんには、教えられることがいっぱいで、ちょっと感服!
raycoro
古いモノを壊して、新しくする・・・そのコトによ...
でも、人って意地っ張りと言うか、新しいモノ好きと言うか・・・なかなか、古い建物を自分の家にしようと言う考えには、なれないような気がします。
でも、しださんの、街として大きく考える、存在する家を改築などして住むって言うのは、ステキだなぁ~と思います。
こちらのブログでは、しださんの家や街に対する考え方を知って、自分自身でも考えられるってコトが、とても楽しいです♪ありがとうございます!!

ちょっと話は違いますが・・・以前書いた、化学物質過敏症の家族が住めたお宅は、築30年の「お化け屋敷」と呼ばれている家でした。
そういう症状に悩む方も、いらっしゃるコトを考えると、古いモノを全て壊してしまったら、住めるトコロがなくなってしまう人も、いらっしゃると思うんです。
それも考えると、全てを新しくしてしまったら、困ってしまうと思います。

なんだか、長々と失礼致しました。
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