先日、ある業界向けの新聞の取材を受けました。リノベーションのことで。
「なぜ、リノベーションに取り組むのですか?」・・最初の質問
なんだかんだと答えたのですが、後で考えると、本当に最初に考え出したことを言い忘れていました。改めて思いだしてみました。
それは・・・
変わらないということもいいじゃないか、ということ。
街の姿が変わらないということ。(大きな意味で)
なんでもかんでも壊し新しくすると、それまでの街の記憶や人のつながりが消えてしまいます。壊して新しくすることは、ある部分では必要なことです。でも、新しくなったからといって、その街独自のものができるのだろうか、という疑問があります。それよりも、今ある建物で今ある街が豊かになれるのではないか、と思うのです。だから、建物を壊さなくても、リノベーション(またはコンバージョン)して住む人が増えたら、人が変わり、そして、そんなふうにこだわりのある人達が集まってくれば、そこでおもしろい事がおこるかもしれないし、また、年寄りばかりになってゆく街に若者、ファミリーが戻り、街が生き返るのではないか、、、楽天的ですが、そんな思いがあって、リノベーションということを考え始めました。
街が楽しく、生まれ変わる・・・物理的にではなく、人から。
*コンバージョン・・・建物の用途を変えて違う用途で使うこと
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古い家・古いものに住むという選択.1
古い家・古いものに住むという選択.2
古い家・古いものに住むという選択.3