きのう、南青山で打合せの後、ぶらぶらと表参道を歩いた。
新緑のケヤキ並木が美しい。 しばらくぶりだから、店も建物もよくわからない。
参道に面した土地が更地になっている。「この時期に、こんな場所で工事があるんだ」と驚いた。
表参道ヒルズ・・・いつ見ても 嫌だ(これについては、また改めて書きますよ)。中に入る気も起きない。昔の青山アパートを再現した部分・・・ツタが外壁につたい始めていた。その一角だけが救いだ。
神宮前交差点の一角が、工事の仮囲いの塀で囲まれてる。「あれ?」・・・GAPが入ってたビルがあったはずが、、ない。。できてから、10年ちょっとくらいじゃないの?あれは、仮設の建築だったの?
テナントや地主など様々な関係者の様々な問題がある事くらいは想像つく。だから、建物を再利用、再生なんかするより、ぶっこわしちゃうほうが、、、簡単だ。。
溜息が出る。 エコだなんだかんだ言っても、しょせん、商業主義には勝てない。いや、「エコ」そのものが実は、新商業主義 だと思っている。
もちろん エコロジーの理念・・平たく言えば、地球にやさしい・・・そのものは エコ とは違うし、自分も共感するし、循環再生可能社会を作っていかなければいけないと思う。街のおじさん・おばさん達が、ゴウヤを植えて 緑のカーテン をつくる事を エコだ! って言ってるのは、、、それはエコだ! と自分も思う。一般の人達が自分でできる範囲で継続的にやる事が、エコだ。
企業が エコを振りかざして さも 環境対応会社です! っていうのは、違う。儲けるために新しい路線に乗っているだけ。 エコ と名の付く商品が、材料調達から生産過程含めて、本当に エコロジー であるのかどうか検証・公表し、今の環境を本当に変えていこう!という理念があるのかどうか。。企業の活動は、おじさん・おばさん達のささやかな活動を 一瞬で吹き飛ばすほどのエネルギー消費をするのだから。。
安易に エコ を 錦の旗 のように掲げるところには、、、引いてしまう。
特に 建築の場合、、 ひとつの建物の建築過程から使用まで、環境に与える その負荷 は、とても大きい。本当にエコであるためには、建築をしないほうがよっぽどエコだと思う。 その意識は無くしたくないし、、関わる者全てが持ち続けなければいけないと思う。
エコ・・・ 嫌い。