
2013年初打合せ。
昨年一度、土地のご相談をいただいた方から正月休み中にメールをいただき、今日お会いしてお話をした。
決まりそうな土地があって、その土地についてと・・・ そして、その方・・Tさんの描く家についてのお話をお聞きした。
まずは驚いたのは、その土地の大きさ・・・ いや、小いささ。まだ決定はしていないので具体的な事は言えないが、、、。
私のところで設計した家で、土地の面積が一番小さいのが minika(ミニカ) で9坪。家の面積で一番小さいのが マニハウス の13坪(ロフト面積は含まず)。 今日お会いした方の家は、そのどちらも下回る。
「このような家の設計(を頼む事)は無理でしょうか?」 というようなお話だったのだが、、、もちろん、小さいからと言って 「設計するのは無理」 とお断りする理由は何もない。
Tさんは、ご夫婦で 真剣にご自分達の暮す家の大きさについて考えられ、面積もお住まいのところの状況を参考に 「ここまでなら大丈夫じゃないか」 と実証された上での事と・・。 半端な気持ちではない事がよくわかる。
家の大きさについては、標準 も 基準 もあるわけではない。 私は 延べ15坪の家 LWH を提案しているが、小さい家を推奨しているわけではない。ただ、物少なく暮らす事ができるならば、15坪でも家は決して小さくはない という事は自信を持って言える。事実、15坪前後の minika(ミニカ) LWH001 LWH002 マニハウス 鳥牛之家 で、施主の方々は、そこでの暮しを楽しんでいらっしゃる。 「こんな小さな家は失敗だった。。」というお話は全く無い。
なので、それよりも(少し)小さな家を 「これくらいだった大丈夫です」 と言われる方に実際お会いすると、 「えっ・・本当に大丈夫ですか?」 とちょっとビビるも、「無理ですよ」 とは思わない。 先に書いたように、思いつきで言っているのではなく、『実証』 と 『ご夫婦共通認識』 であるという事ならば、むしろ それを実現したいと思う。
このブログにも書いてきたが、小さな家に住むには、、暮し方を見直し、小さい家はどゆうものかを実感し、小さい家を楽しむ気持ち・・・ いや 『意志』 がなければ絶対に無理なのだ。それは、ある意味 根本的な 暮しに対する思想 の問題になる。
Tさんは、私のブログもよく読んでくださり『思想』の話も理解されていて、LWH002のMさんのブログも読んで、その暮しの楽しさを感じられ、もはや、こちらが心配する事は何もない。なにより、ご夫婦で理解されているという事なので、まったく問題ないだろう。どちらか一方の思いだけでは成立しないので、そこは、一番重要かもしれない。
まだ決定していない土地での話で、もしかしたら、もっと条件がよく、もうちょっと大きい土地になってしまうかもしれないが、次のご連絡をいただくのを楽しみにお待ちしたい。
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打合せは、中野駅北口のルノワール。鳥牛之家の鳥さん牛さんと何度か打合せした場所で、ブログにも書いた事があるのだが、それをTさんが読んで、「そこで」となった。ブログというのはつくづくすごいなと思う。まだお会いしていない人とも情報を共有できるのだから。。(*Tさんとは一度お会いしている。鳥牛之家のオープンハウスで。)
写真は、そのルノワールのある中野北口の街。写真右の「青葉」というのは有名なラーメン屋。・・・なのだが、昔より小奇麗になってしまったような・・・(?)