オリンパスがカメラ事業から撤退、スマホでミラーレス一眼売れず

スマホカメラ市場を圧迫し続けた結果、ここにまで至ってしまいました。詳細は以下から。

オリンパスは6月24日、カメラなど映像事業を分社化して投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡することを発表しました。
発表ではオリンパスの映像事業を新会社として分社化し、JIPに対してこの映像新会社の株式を譲渡する形で行われるとのこと。9月30日までに最終契約を結び、年末までに取引を完了する予定となっています。
 

オリンパスは今回の決定について、スマートフォンやタブレット端末等の進化に伴う市場の急激な縮小によってデジタルカメラ市場が「極めて難しい」状況に陥っていることを指摘。実際にオリンパスの営業事業は2020年3月期まで3年連続の営業損失を計上していました。
JIPへの譲渡によってオリンパスのノウハウを活用しつつOM-Dや、PEN、ZUIKOなどのブランドを継承する事業体としていきたい考えです。
極めて高品質なカメラを内蔵し、AI制御による各種モードでプロ風の写真撮影が可能となったスマホですが、皮肉にもよりプロ志向のデジカメ市場に強烈な打撃を与えている現実が改めて浮き彫りになってしまいました。
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cf. https://www.olympus.co.jp/ir/data/announcement/2020/contents/ir00012.pdf