山村留学には、里親方式、寮方式、里親と寮の併用方式、家族転居方式の4種類があるようです。
本郷山村留学センターは寮方式です。
寮のなかでもまれて、いろんな人間関係を実体験として学ぶ。それも、生きていく上で有用な体験と思います。
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本研究は、山村留学を単なる“自然体験”の場として捉えるのではなく、
“対人関係”を通して留学生が“心の成長”を遂げる生活体験の場として捉えなおすことを目的に行われたものである。
本来、人間どうしの関係は、楽しさや心の支えを提供する一方で、対応の仕方を誤れば葛藤や孤立を招く二面性を持っている。
山村留学センターでも、仲間と楽しそうに遊ぶ子どもの姿とともに、喧嘩やホームシックが日常的に認められる。
そうした“対人関係”の二面性を体験することを通して、子どもたちは、良好な関係を維持して、不適切な関係を改善するスキルを学んでいく。
(中略)
上述した“対人関係”の二面性を考えれば、山村留学の開始時から一生懸命周囲に合わせて仲間作りをしたり、新たな環境に適応する努力を重ねたりした結果、
留学生が少し疲れて“対人関係”を一休みする時期が、帰省を控えて気がゆるむ夏休み前と重なり、夏季に“対人関係”への指向性が低下すると理解することができる。
留学生は留学生活の中でとても頑張っている。
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