尼さん漢方医心と身体のお話

法華宗本国寺の住職とA級国際中医師である私の心の持ち方や、

元気に生きるための、お話です。

*御供養ということ。

2015-08-29 18:39:36 | 雅諒のささやかなお話。

洋皿のグリル鶏どんぶり、マグロとホタテのマリネ、具だくさんの豚しゃぶ梅酢冷麺

合掌

   もうお盆も過ぎてしまいましたが、お盆の由来は、

 

 お釈迦さまの神通力第一のお弟子、目連尊者が亡くなった母、青提女をどこにいるか天界を探したところ、

 

 天界にはいず、なんと、慳貪( けち、欲深い )の罪で地獄に落ちていたのです。

 

 そこで、目連尊者はその神通力で母に水や食べ物を送り、母を地獄から助けようとしました。

 

 でも、青提女が口にしようとすると火となって燃えてしまったのです。

 

   困った目連尊者は、お釈迦様にお尋ねしました。

 

      どうして私のように神通力があるのに、わが母を助けることができないのでしょう?

 

   お釈迦さまは、

 

      それは、青提女の罪障のためである。その罪障の深い母を助けたいのであれば、

 

      千人の僧に、お経をあげて、御供養してもらいなさいとおしゃいました。

 

   目連尊者は教えの通りに、千人の僧に御供物をし、母への御供養をしました。

 

   そして、青提女はお経の力により成仏し、地獄界より救われたのです。

 

 このようなことから、

 

   お盆のように、霊を供養してもらうことが始まったといわれています。

 

 皆さんも、よくお墓参りもされると思います。とても良いことで、ありがたいことです。

 

   では、お墓参りと御供養との違いはどこにあるのでしょう。

 

 お墓参りも、もちろん、ご先祖様も、きっと喜んでくださっているに違いはありません。

 

   お墓参りはどちらかというと、お墓参りするこちら側のためのように思えます。

 

 ご先祖や、親や、お世話になった方に、お礼を言ったり、報告したり、することで、

 

 お参りした方がとにかく気持ちが救われるのです。

 

   御供養は見えないご先祖の霊に対して、僧にお経をあげてもらうことにより、

 

 お経( 法味 )により霊が成仏し、またさらに、霊が子孫を守る力をつけることになるのです。

 

   では、自分で上げるお経は、どうなんでしょう?

 

 自分で上げるお経は、自分自身の罪障消滅のためになるのです。

 

  ですから、目連尊者も他の千人の僧にお布施をしてお経をあげてもらったのです。

 

    いつも、檀家の皆さんに申し上げているのは、

 

  1、罪障消滅すること。(お題目、お経を唱える)

 

  2、御供養すること。

 

  3、正しく考える。

 

  4、正しく生きる。

 

   私はこれは、檀家の方でなくとも通じることと思います。

 

 又、以前も申し上げましたが、

 

   家族にとって、仏さま、ご先祖様は、家にたとえると、屋根です。

 

  家族を、嵐や雨や雪や熱射などの人生の荒波より守ります。

 

  家族、親せきは家の壁です。まわりから守ります。

 

  友達や同僚は床で、家族を支えます。

 

  家族も、親せきも友達も大切です。

 

    きっと、仏さまや、ご先祖を大切にする気持ちは、ほとんどの方がお持ちと思いますが、

 

  ぜひ、本来の御供養のことも、考えてみていただけたらと思います。

 

    現代は、見えることや自分のことにはお金を使うことが多い世の中ですが、

 

 見えないけれど、実際に、自分が今あるのは、ご先祖があるからで、

 

 必ず、先にはあなたも先祖になるのです。

 

   御供養により、ご先祖を尊び御法味を差し上げ、救い喜んでもらうことは、

 

 すなわち、お経の力により、先祖の悪い罪障を消し先祖に力をつけ、子孫を救い守ることになるのです。

 

     あなたは、屋根のないお家に住んでいらっしゃいませんか?

 

  あなたの家族に何か問題があるとしたら、屋根が壊れていたり、傷んでいたりしていませんか?

 

   この世は目に見えることだけでできているのではありません。

 

 正しく考え、正しく生き、頑張っていらっしゃる人こそ、

 

 運命のままに、罪障のままに、流され、振り回される人生や報われない自分を、

 

 仏さまやご先祖を御供養することにより、お守りいただけ、人生を変えていけることも

 

 考えていただけたらと思います。

 

   もうすぐ、お彼岸もまいります。

 

  仏さま、ご先祖を御供養しに、お参りされてみませんか?

 

   そして、御供養を積み重ねることで、

 

  大きく、何かが、きっと良い方へ変わっていくことでしょう。

 

  正しい積み重ねに仏様、ご先祖は必ず正しく答えてくださるに違いありません!!!

 

 

      再拝

 

 

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