アルツハイマー認知症で亡くなった母との思い出やその時のことを綴っています。
よければ応援してください。母は私の心のよりどころでした。
*************************
虹の彼方へ〜アルツハイマー認知症の母の思い出 〜Vol.6
葬儀やがきて、母を運んで行った。
私たちは無言のまま葬儀やの車について行った。
しばらく待っていると母は安置され、そこで私たちはお線香をあげた。
母の表情は全く変わらず口を明けて目を細めて開けたままだった。
本当は目を閉じるべきだと自分ではわかっていた。でも少しでも母の瞳を見つめていたくて。
葬儀は家族葬でやることにした。
次の日も安置所にお線香をあげにこられるとのことだったので、子供たちを連れてきた。
娘は泣き崩れた。息子も大粒の涙を流していた。
母はこんなにも孫たちに愛されていた。
私が母を愛していたように。
父だけがまだ、母の死を受け入れられていなかった。
父と母はとても仲良く、年をとっても二人でよく手を繋いで買い物に行っていた。
これをいうと私の年齢がモロバレしますが、昔のCMに「チャーミングリーン」のように
悲しいという感情を始めて知ったような気がする
小説が大好きで、映画が大好きで主人公に感情移入をして泣くことはあったけど
自分の肉親をそれも愛する母を亡くした
その事実は私の心の中に大きな影を落とし、風が吹き抜ける空洞を作り上げた。
「もう2度と会えない」
そういうことがどういうことか始めて知った。
***つづく***
🍀よければ応援してください🍀
Twitter始めました。
よければコメントとかいただけると幸いです。
@misaki_rose12