アルツハイマーで亡くなった母との思い出を書くことで母が生きた証を残したいと思っています。
虹の彼方へ Vo.4
胃ろうの手術をしたら元気になると信じていたけど、その期待は見事に裏切られた
もちろん、胃ろうの手術をして元気になる人もいる
だけれども母にはきっと手術は負担が大きすぎたのかも知れない
嚥下がうまくいかずに痩せ細った母には体力が追いつかなかったのかも知れない
今からは、突然の母の死からお葬式までのことを書いていこうと思う
もちろん最初は母の死をもちろん受け入れることなどできなかった
冷たくなった母に何度もすがり
泣き叫んだ
でも・・・・死は悲しいけれど現実だ
葬儀やの手配をしなければならなかった
葬儀やのいろんなCMを見ていても全く自分とは無関係だと思っていたので
何も準備も調べてもいなかった
病院の先生が到着して、きちんとした「死亡診断」がなされた。
施設からいくつかパンフレットをいただき、何件か電話をした。
もう何時間母のそばにいただろう。いつもは私を見つめると笑顔になってくれたは、もういない
虚空を見つめたように眠る母
葬儀やは、9:00から受付だというので少し、外に出た。
悲しみが渦のように襲ってきた。外に出ればそこには日常があふれている
木々がざわめき、風がそよぐ
でもそんな日常から「母」だけがいなくなった
***つづく***