心臓の役目というのは体の隅々にまで栄養(酸素も含む意味で)を送り出しついでに老廃物を処理するための場所に運ぶということなのですが、この時に血液が流れにくい状態にあるとそれだけ心臓がパワフルに動かねばなりません。
肥満であればそれだけ無駄な組織とそれに栄養するための毛細血管が増えるために(もともと毛細血管というのは抵抗が高いので余計に)血圧が上がらざるを得ないわけですね(これは自律神経によって行われるので基本的に自分でコントロールすることは出来ません)。これが肥満が体に良くないって理由のひとつです(あとは重金属やらが溜まりやすいですからね)。
さて、下肢ですが。下肢ってのは太ももの付け根から下をいうわけですが、ここは体全体の八割の筋肉が存在してると言われている場所で、経験上すごく体の問題の原因になってる場所だと感じています。
下肢、特にふくらはぎは歩いたりするときに「ミルキングアクション」と言って乳搾りのような動きを生み出して、下肢に溜まっている静脈血を上へと押し流してくれます(静脈には弁があるので可能となってます)。こうして古い栄養を使い切った血液が押し出されることで、新しく送られてくる栄養いっぱいの温かい血液が下肢に流れ込むことが出来るわけです。
とろこが、硬くなっていたり、矯正下着を着けていたり、全然動かないなどで筋肉が収縮・弛緩運動を行わなかったりすると、このアクションが起こりません。当然古い血液は残ったままになってますが、組織としては栄養が必要ですのでそれを感じ取った心臓は猛烈に動いてとにかく下肢へ血液を送ろうと無駄な努力をするわけです。当然血圧は上がりますわね・・。
高血圧というのは原因がさまざまありその中には「本態性高血圧」という、いわゆる「なんだか原因が良く分からない」と分類されているものがあるわけですが、そういう人は薬を飲む事も必要ですけど一度自分の下肢を触ってみてください。ひょっとして猛烈に硬くないですか?
え? 硬くない? じゃあ、ビタミンとかミネラルとかチェックしてみてください。よく「高血圧の薬は一度飲み始めると一生飲まないといけない」などと言う説がまかり通ってますけど、あんなん嘘でっせ(うちのお母さんもこの説の犠牲者です)! 要するに本当の原因が突き止められてないから薬で無理やり下げてるわけでしょ? ふざけてもらっちゃ困りますよっ! って僕なら思います。
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