今回は地球温暖化の影響が音楽にも影響を与えているということで、ギターの危機的な状況
についてお話ししたいと思います。
温暖化による影響だけでなく、経済や文化の発展により20世紀の終わり頃からギターや家具
の材料となる木材については危機が迫っているという情報がありました。
その後、温暖化で世界中の森や木材が更に追い込まれているという状況です。
温暖化によって森林面積は減少していますが、それに加えて熱波による森林火災の増加や豪
雨の影響もあって、ギターや家具で使われる木材が危機的な状況に置かれているそうです。
一部の材料は取引も含めて禁止や大きな制限を受けています。
需要はギターよりも家具の方が圧倒的に多いのですが、中国やアジアの経済発展の影響で、
木材の需要が大きく上がっていることも影響しています。
ギターメーカーでは材料を高級品に充てる動きを取ったり、価格の見直しなども行っている
ようですが、絶滅寸前の木材もあります。
また、ストックもいずれは使い尽くすことになりますので、21世紀のどこかで新品の木材を
素材とするギターはゼロになるかもしれません。
一時期、スタインバーガーなどのカーボン素材を使ったギターもありましたが、音の違いも
あって今は見かけることがありません。
別の代替素材が出る可能性もありそうですが、脱炭素戦略の世界的な動きを考えるとそんな
には簡単に、代替材料もできないかもしれません。
これは木材を使った製品全てにいえることですが、SDGsを前提にすると音楽の考え方も変
わるのではないかと思います。
今は、デジタル化によるAIを含めた方向性が出ていますが、音楽を作る前提の環境にも温暖
化は影響を与えています。
場合によっては楽器を使わず、全ての音源がDSPによるデジタル合成処理が前提で、楽器を
使うこと自体がなくなっていく方向も早い段階で来るかもしれません。
このままでは森林がどんどん失われていくので、地球の気候は更に加速して変化することに
なりそうです。
今の科学技術では非可逆的に進んでおり、速度を緩めることはできても、止めることは困難
です。
人間の歴史と共に成長・進化を続けた楽器・音楽も人間が創り出した温暖化の流れによって
木材が危機的状況になるのを追うように、いずれ危機を迎えるのではないかと思います。
以前、魚が絶滅してしまうかを占ったことがありますが、21世紀の中頃には殆ど見られなく
なるという結果を出しています。
地球温暖化によって、人類が文化として享受してきた多くの文化が危機に晒されています。
遅らせる一つの手段として、自動車の電動化も進むと考えられます。
もう、今まで当たり前と考えていた文化は過去のものになりつつあるのでしょう。
新型コロナウイルスも含めて、人類の生活環境は大きく影響を受け、生活・文化を変えなけ
ればならなくなる、その入り口に入っているようです。
先日は、スワンプアッシュが水位が上がったことで使い物にならなくなっているという北米
の状況を報道で見ました。
南方系、北方系に関わらず色々な要素が関わって、厳しい状況に変化している感じです。
もし、今皆さんの手元に楽器、特に木材を使った楽器があれば大事に使った方がいいでしょ
う。場合によっては希少価値のあるものになってしまうかもしれません。
だいぶ昔の話になりますが、リッチー・ブラックモアがライブでギターを燃やしていました
が、歴史の教科書とかで20世紀には木材を無駄に消費して二酸化炭素を排出した典型的な事
例として、紹介されてしまう時代を迎えようとしています。
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