占ってみた イランの民主化デモは政変に繋がるか

こんにちはhrperficioです。
今回は市民による政府への抗議デモが続くイランで、民主化を求める
デモが政変に繋がっていくかを占ってみました。
イスラム革命以降は厳格なシーア派の戒律を守った社会が続いていま
したが、女性のスカーフ・へジャブ着用による道徳警察からの拷問に
近い暴力の疑いで若い女性が亡くなったことをきっかけに民主化を求
めるデモに発展しています。
デモは大きなうねりとなっていますが、保守派が占めるイランの政治
体制を覆すような政変と繋がっていくかを占ってみました。

写真は占いの結果となります。
左側がデモの状況、真ん中が社会状況、右側が結果となります。

まずデモの状況ですが、ダイスは天王星を示しています。
天王星は明るさや変化、独立や創造、直観や逸脱、反逆といった意味
があります。
まさに現在の保守派が抑える社会体制を覆そうとする動きをそのまま
表しています。
穏健的な勢力を選挙の不正を疑われながらも抑えて、現行の保守派に
よるより厳格な体制になってから、欧米の核兵器・原子力開発に対す
る制裁などで経済の停滞はより厳しい状況にあります。
多少妥協の動きも見せていましたが、核開発を断念しておらず、周辺
の国々やイスラエルとの対決姿勢もあって、国民は様々な制約を受け
ながら生活をしていました。
その中で今まで大きな動きが出て来なかった体制への反逆とも言える
この流れは欧米にも驚きを持って受け止められています。
既に欧米でもデモを指示する動きも出ています。
この動きがダイスでそのまま出てしまっています。

次に社会状況ですが、ダイスは双魚宮を示しています。
双魚宮は、自由やボーダーレス、共感や流行、不明確といった意味が
あり、こちらも抑圧された市民が生活への不満から自由を叫ぶ状況が
見えています。
この動きはもう止めることが難しいくらいのエネルギーを持っており
、政府も看過できずに何らかの強硬対応を打ってくる可能性があるこ
と暗示しています。
おそらくはデモを止められず、イラン全土に拡がりを見せることにな
ることを意味します。

次に結果ですが、ダイスは数字の4を示しています。
数字の4は、幼児期や家庭、ルーツや家といった意味があり、家庭や
家族、先祖との繋がりといった意味を持っています。
ムスリムの世界では社会を家族や兄弟として捉える考え方があります
が、政府・保守派は強権的な姿勢でデモを取り締まり、更に国民の自
由を奪ってより厳格なムスリム法の解釈を進める方向に行くことを示
しています。
その一方で、民主化を求める市民の動きもより大きくなります。
こちらも家族や兄弟として連帯を深めて、イランの社会は大きな混乱
の中に置かれることになるでしょう。
結果としては欧米の直接関与はないため、保守派がより強い権力を行
使して強権的な政府・宗教体制を敷くことになるでしょう。
民主化デモは残念ながらイランの市民を救うことができないでしょう。

イランは今後、ロシアとの連携を深めていくことになります。
また、核開発などを通じて更に力を蓄えていき、スンニ派主体の国々
との衝突もより強くなっていきます。
そこにイスラエルや地域大国を目指す国々との複雑なパワーバランス
が生じていき、一触即発のような状況を迎えることになるでしょう。
この動きはいずれ、世界の大きなパワーバランスの一角となります。
世界の各地で火種となる要素が一つ二つと増えつつあります。
日本からは遠く離れた国ですが、国内に多くのイラン人も住んでおり
、こうした人たちが帰る場所はなくなってしまうかもしれません。
厳しい状況を中東・西アジアは迎えています。
日本にも色々な形で影響を与える動きを我々は注視しなければならな
くなるでしょう。