占ってみた　ニッサン・ルノーの資本提携見直しは効果をもたらすか

こんにちは南仙台の父（hrperficio）です。
今回はニッサンと仏・ルノーが先ごろ発表した、資本提携に関する見直し
によって、ニッサンとルノー双方に経済効果が出るのかを占ってみました。
従来はニッサンの苦境をルノーが救済することを目的とした資本関係とな
っていました。
その後、カルロス・ゴーン氏の問題などを経て、自動車業界を取り巻く環
境も劇的に変化しました。
対等な関係を目指した今回の資本提携が双方に良い結果を生み出すことは
できるのでしょうか。
今回は易学サイコロによる鑑定を行っています。

写真は鑑定の結果となります。
左側の八面体サイコロが上罫、真ん中の八面体サイコロが下罫を示します。
左側の黒の八面体サイコロは艮を示しており、真ん中の赤の八面体サイコ
ロは巽を示しています。
この組み合わせは山風蟲を示し、腐敗や事件、新しい変化を求めるといっ
たものを表すとされます。
今までの資本提携の関係性は必ずしも良い形にはなっておらず、腐敗や事
件といったワードは上述の問題などをそのまま表しています。
また、今後の自動車業界最大の課題となる、EV化の推進やインターネット
との親和性、自動運転や安全性の確保など、様々な課題に向けた取り組み
が必要になっていることは言うまでもありません。
こうしたニッサンとルノーを取り巻く環境状況がそのまま出ており、この
課題が両社にとってはかなりの賭けとなることも暗示しています。
正直言えば、成否は五分五分といったところになるでしょう。
国内ではニッサン・三菱連合体はEVの取組みで先行したイメージが強くあ
りますが、全世界的に見れば弱いといって差し支えありません。
また、単なるEVの話ではなく、社会インフラとの連携、特にインターネッ
トを介した自動運転やサービスとの連動化などへの取り組みではかなりの
不安感もあります。
組む相手はフランス政府の息がかかったルノーであることが吉とでるか、
凶と出るかがカギになるでしょう。
フランス政府がこうした取り組みに積極的な資金捻出、主導的な役割を欧
州で果たせるか、フランスがEUのトップランナーとして規格化の主導権を
握ることができるかにかかっています。
こうした動きはドイツも狙っています。
米国は独自の規格を考えてくることを想定すると、インターネット側の親
和性だけは世界基準で捉えたとして、欧州を中心とした北米以外のメイン
規格として、フランスが役割を果たせるかでニッサンの運命は変わってく
るということになるでしょう。
いずれにしてもニッサン単体（三菱を含む）では勝負できず、ニッサンが
車に拘った場合は土俵から消え去る運命となります。
こうした中でやはり主体がルノーであること、ルノーの背後にある仏政府
の思惑次第となることは間違いないでしょう。
ここがトヨタやホンダとの戦略方向性の差となって現れます。

その際の政策決定の主要な意思決定として、立方体（六面体）サイコロの
示す四というものも注目しなければなりません。
これは人体で言えば腹にあたり、会社の組織で言えば役員・事業本部長の
クラスを差します。
また、地位的な要素で言えば公卿（貴族）の範疇にあたる人たちの要素で
決まるといっていいでしょう。
簡単に言えば、経済産業省のEV及び今後の自動車を中心とした社会システ
ム政策の考え方に左右されるということを意味します。
一番の課題は国土交通省との関係性になるでしょう。
道路行政は国土交通省が握っており、自動車の運用については経済産業省
は口出しができません。
また、インターネットに関しては総務省が管轄しています。
ニッサンの運命を握るもう一つの要素は省庁間の連携・対立具合です。
国策としてどう考えるか、三位一体の考え方で欧州の規格を国内に立上げ
、少なくとも米国を除く世界でのデファクトにどう対応できるかがカギと
なってきます。
これがうまく行かない場合にはニッサンレベルの資金力・体力では到底う
まくいくとは考えにくいと思います。
これからの資金規模想定は自動車単体を開発する資金の数十倍を超えるレ
ベルになるかもしれません。
これはトヨタでもVWでも耐えられるものではなく、テスラやその他の自動
車メーカーも同様です。
こうした規格制定の場に日本の政策当局がどう関わることができるかも左右
する要素になります。

既にEVをどう作るかではなく、一つのインターネットを介した社会インフラ
の中に存在することを意識し、どう戦略的に食い込むべきかを政治・行政も
考える必要があるのではないでしょうか