今回は偵察目的とされる気球撃墜以降、更に悪化している米中関係が今後ど
うなっていくのかを占ってみました。
中国の覇権・大国・強権的な姿勢は米国だけでなく、様々な地域にも影響を
拡げています。
米国もバイデン政権以降は中間選挙で共和党勝利後も対中警戒の姿勢が崩れ
ることはありませんでした。
そんな中で、偵察目的とされる気球の事件や中国のロシアへの軍事支援など
様々な環境変化がある中で、米中の関係はより混沌化してきました。
来年は大統領選挙を控え、台湾でも総統選挙が行われる中で、米中関係はど
のような状況になるのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、世界のカードの逆位置が出ています。
世界のカードの逆位置は衰退や堕落、低迷や臨界点、調和の崩落や不調とい
った意味があります。
世界のカードは完全や完成といった意味合いがあります。
従って、米中の関係は破綻の方向に更に向かっていき、場合によってはかな
り緊張が高まる中で、一触即発のような状況に至ることを意味します。
おそらく米中の各々が軌道修正することは難しく、仮に政府がそういった方
向に舵を取ろうとしても、世論やそれを許さない人たちも多くあり、こうし
た期待は難しいことを暗示しています。
主には中国側の姿勢に起因する部分もありますが、来年に大統領選挙を控え
る米国内で、融和的な姿勢を持って訴えられる候補者はいないでしょう。
また、習体制の強化を狙う中国も、指導層の顔ぶれからは想像できない融和
姿勢も時折見せてはいます。
しかし、それを裏切るかのように人民解放軍や融和を許さない人たちの意向
も働いて、融和に簡単に舵が切れずにいます。
現状からは悪化はしても良くなる気配はなく、むしろ両国とも対峙を更に強
める方向に行かざるを得なくなるまで、国内の要因で追い込まれて行く形、
第二次大戦前のような状況まで行くことになりそうです。
次に環境条件ですが、吊るされた男のカードの正位置が出ています。
吊るされた男のカードの正位置は忍耐や努力、試練や抑制、妥協や英知、慎
重や自己犠牲といった意味があります。
これ以上の関係悪化を防ぐためには各々が危険要素をお互いに排除するほか
ありません。
単に軍事的な衝突を防ぐ、政治的な圧力を弱めるという方向に捉える方も多
いと思いますが、実際にはそういう方向ではありません。
むしろ、お互いに国内に対してのコントロールをしっかりと行っていくこと
が重要となります。
中国は米国と派遣を争うような姿勢を捨てること、米国は中国が更に融和的
な姿勢を取りやすい・取らざるを得ない環境を作り出すことが大事です。
吊るされた男のカードは苦労の末に良い結果が待っていることを示していま
すので、必ずしもまだ止められないところまでは来ていないことを表してい
ます。
米国は選挙が近づくにつれて反中の声が高まる中で抑制的な対応ができるか
がカギとなります。
そのためにも中国はロシア支持の姿勢を捨て、ロシアにも厳しい和平条件を
突き付けるくらいの覚悟が大事になるでしょう。
中国にとってロシアはいずれ敵となる立場にあります。
こうしたことを先回りして考え、今はロシアに厳しい姿勢も見せながら対応
を行うことが対米関係の改善の道筋となるでしょう。
特に中国は政府よりも共産党が上の立場にあり、共産党=人民解放軍という
関係性から、人民解放軍の勝手な行動を抑えることが最重要課題です。
先日も政府内でも気球の問題でかなり混乱を見せていましたが、既に人民解
放軍は抑制が難しいところまで力をつけています。
習近平氏はまだ党主席の立場ではなく、政府主席の肩書では残念ながら人民
解放軍を抑える権限はなく、人民解放軍もそれをわかった上で軍事行動の強
化を続けています。
習氏が党主席にならずとも、人民解放軍を抑えきり、政府・共産党の主権下
での軍統率が可能なら、かなり融和姿勢も出せるようにはなるでしょう。
また、米国の次期大統領の動向も大きく影響します。
中国が動けば米国の新大統領は更に強硬な姿勢を見せてきます。
中国がこうしたことを意識して、行動を抑えることができるのであれば、そ
の後はかなり良い結果を生んでいくことになります。
しかし、かなりこれは難しい状況で、習体制は官僚経験値よりも党活動歴を
優先する、党主体の政治体制にしてしまいました。
党の大きな要素である人民解放軍は党そのものでもあるので、官僚とは違っ
てこれを抑えることはできないのではないかと感じます。
そうしたことが吊るされた男、難しい努力を要するという意味合いになって
きたのではないかと感じます。
いずれにしても徐々に戦時的な世界情勢が近づきつつある中で、焦点となる
のは来年の米国大統領選挙です。
そこまでの間に中国がどれだけ無駄な行動を起こさず、対話姿勢を見せてい
けるか、台湾の総統選挙への干渉や工作をせずに見守ることができるか、こ
れが大きなカギとなり、これは今の時点で相当な難題となることは間違いな
さそうです。
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