自分が幼稚園のころ、傷痍軍人がアコーディオンを弾いて物乞いしている姿を見たことがある。幼心に物凄く衝撃的な光景だった。新しい傷痍軍人が68年間生まれなかったことは、誇るべきことでは。
何度も言っていますが、おさらい。日本の解雇「規制」→「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」(労働契約法16条)
法律を、特に民法を少しでもかじったことがあれば、「権利濫用」という言葉を知っていると思いますが、それを労働契約の使用者からの一方的解約について定めたものが、先ほどの条文ということになりますね。
ちなみに、民法はこちら。→「権利の濫用は、これを許さない。」(民法1条3項) 超シンプル(笑)
要するに、使用者に解雇権が存在することを前提として、「でも濫用はいけません」という構造になっている。なので、濫用ではない解雇はできるのが我が国の法制度。このことを国家戦略特区とか考えている人は、頭からすっとんでいるのでしょうね。いや、最初から知らないのかもしれません。
学校事故に関わっていて、20年前と全く変わっていないと思うのは、再発防止策を講じると責任を認めたことになるから対策は採らない、という考え方。学校以外の場所では、過失の有無に拘わらず、事故は起こりうるから、より安全を高めるために対策は直ちに講じる、という考え方が普及しているのに。
もちろん、何を解雇事由とできるかは争いがあるところですが、今は就業規則に解雇事由の記載は義務づけられていますので(労基法89条3号)、争点は、就業規則に書いたらそれに拘束されるという説(限定列挙)と、いやいやそれはあくまでも例示だよという説(例示列挙)の対立です。
実務的にはどっちも裁判例があるので、普段はそれほど意識はしませんが、たまに就業規則に書いてない解雇事由を会社が掲げている場合があり、その場合は鬼の首を取ったの如く主張するのが労働弁護士のならわしです(自分調べ)。
話がややそれましたが、解雇特区は、「権利の濫用は、これを許さない」ということをやめて、「権利の濫用は、これを許す」特区を作ろうとしているのです。
八田さんの考える雇用社会では、「権利の濫用は、これを許す」という基本原則が成り立つのでしょうね。どんな社会を構想して、国家戦略なんて考えているのでしょうか。まさか、使用者は権利を濫用しないとか思っているんでしょうかね・・。
「黒人弁護士・公民権運動活動家セオドア・ランズマークが、白人のティーンエイジャー、ジョセフ・レイクスに襲われているシーン」(1976年)星条旗は日の丸、黒人は在日外国人に置き換えることができる。国旗は、穢れるのではなく元々穢れている。 pic.twitter.com/mbU5YZwgci
首相は「予定通り増税しないと財政への信頼失う」。しかし「増税すれば財政が良くなる」という前提自体が間違い。97年の5%への増税の際にも、増税後3年目には消費税以外の税収は11・4兆円も減った。大不況での税収の落ち込みに加え、法人税・所得税を減税したためだ。この失敗を繰り返すのか。
懲役10年中、何回かに分けて執行するらしいです。一気に殺さないで、長く恐怖と辛い目に遭わせるのが刑の狙いらしいです。RT @s_tamesige ムチ打ち2000回って。死んでしまうんじゃないですか?恐ろしか。
たとえば、「遅刻3回」とやったら、5分の遅刻でも3回で解雇されることになります。元々契約で定めているのだからいいのだ!というのかもしれませんが、これを応用すれば過酷な労務管理が可能となります。たとえば、遅刻ではなく、「業務上のミスを3回で解雇」としたらどうでしょうか?
解雇されたくない労働者は必死にミスをしないようにしますが、人間ですから必ずミスは出ます。そのミスの大小を考えずに3回で解雇が常に有効なのですから、労働者としてはたまりません。使用者も、お気に入りの労働者にはおめこぼしをし、気に入らない奴は細々とチェックなど、色々考えられますね。
さらに、ミスをしてもサービス残業を月間30時間したらミス1回帳消し、とか、変な社内ルールを作れば・・・と思いましたが、特区では残業代も払わないでいいのでした。う~ん、なんともおそろしい。もっと別のことでミスを消すルールを作って支配が強化されますね。
BBC News - Italy boat sinking: Dozens of migrants die off Lampedusa bbc.in/1fKXPLd