フルートを吹きたい方へ(その8)録音の仕方
伴奏の再生方法と録音について
私の独学者向けのお勧めの練習方法は、以下です。
曲の伴奏音源と一緒に吹いて、録音して、聞き直して修正する。
この手順からも分かるように、録音、再生という部分で機材が必要になります。
ただ曲に合わせて吹くだけ、皆の前で演奏する時なら、
スマフォ等に入れた伴奏音源をBluetoothスピーカー等で大きめの音で鳴らすだけでも用は足ります。
広い場所でやる場合には、自分の音もマイクでとって流すことになります。
この方法はいずれにしても一回限り、垂れ流しイメージの方法です。
そういう場面をスマフォ等で録画し、SNSのライブで流す方もいますが
聴けばわかるように非常に貧弱な音になってしまいます。
ただその演奏を伴奏と一緒に録音して聞き直す、変な部分を見つけるために聴き直すとなると
もう少し真面目に録音して聞く必要があります。
音を出す部分はヘッドフォンで十分です。
練習用にも使うので、伴奏音源を単独で何回も流せないとだめです。
自分の演奏も常に上書きで最新の演奏にしてしまっては、前との違いがわかりません。
何回分かの録音を残して聴き比べることが必要なのです。
これを簡単にやれる装置がマルチトラックレコーダー(MTR)というものです。
専門用語?でいうと、ミキサー、エフェクター、レコーダーが一緒になった便利なものです。
最近はステレオマイク内蔵のものもあります。
これがあれば先に言った練習をしっかりと行うことができます。
私は20年近くこの方法でやっています。
もちろんその装置単独でヘッドフォンで聞くこともできるし、
外部のアンプ・スピーカに接続して大きな音で聞くこともできるのでコンサートでも使えます。
USB経由でPCに接続し、録音したものをPCに送り、
無料の簡単なアプリを使って写真や動画と組み合わせてYoutube等に出せる動画を作ることもできます。
録音できるトラック数が増えれば値段も上がります。
個人でフルートを録音したり、二重奏をしたい場合は、2トラックが同時に録音できるものが便利です。
伴奏音源は予め、別のトラックに入れておきます。通常はステレオ録音なので2トラックを使います。
ということで2トラック同時録音、8トラック同時再生程度の機材が使い易く入手できます。
A4サイズ程度の大きさ重さ2kg程度、マイク内蔵で2万円程度で手に入ります。
写真のもの(Zoom社 R8)はステレオマイク内蔵なので手軽に録音することができます。
ペダルは、再生や録音の開始、停止を足元で行う時に使います。
細切れに聴いたり、録音することも出来るのであると便利です。
バンド演奏を個人別に録音し、必要に応じて編集を行う場合には8トラック同時録音程度のものが必要です。
私はバンド録音用にも使っていたため、8トラック同時録音、16トラック同時再生のものを使っています。
立派なスタジオには沢山のスライドボリュームが並んだミキサーがありますね。
あれはその親分的な存在のものです。
オーケストラの奏者個人の音を収録する場合には64トラックとか128トラック同時録音できる巨大なものを使います。
そのほかに必要な機材はマイク、マイクスタンド、接続ケーブル等で1万円程度かかります。
具体的にお勧めの機種はのちほど書きますね。
MTRの多重録音を使った一人四重奏の例です。
1人で4人分吹くわけですが、各パートの立ち位置を決められたり、気持ちよく演奏するために残響を付けたりできます。
下の録音はそんな手法を使ったものです。左から1,2,3,4番と並べて配置しています。
彼方の光 フルート演奏 - 四重奏 Far Way : Flute Quartet - YouTube
今日はここまで(仕事忙しくなってきて疲れました)
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