独学でフルートを吹きたい方へ(その10)ロングトーン(2)
ロングトーンを続けると何となく良い音が長く出るようになる?
なんてことはなくて、ただ疲れるだけになる可能性が大きいです。
ロングトーンと音色の関係? そんなのありません。
音色は吹きだした瞬間に決まります。
伸ばしていれば音色が変わる?良くなる? そんなことはありません。
疲れて鳴らない音が出てくるだけです(笑)
音色を良し悪しはアンブッシャーやアパチュアの問題、ロングトーンとは無関係です。
意味のありそうな練習方法を強いてあげるのであれば、
音を伸ばしながらアパチュアサイズや息の向きを意識的に変えることにより
出る音やピッチの変化をつかんで好みの部分を探すことくらいでしょうかね。
グリッサンドの練習にもなるかも知れませんね。
良い音が出せたとして、それを維持するためには、お腹の支えが必要です。
意味もなく無駄に長い音を出す前にいろいろ考えたり試してみましょう。
例えばですね。
A4サイズのコピー用紙を平らな壁に当てて、息を吹きかけて
紙を落とさない程度の風圧で息を出せますか?
何秒間落とさないでいれますか?
A4が無理ならA5でも軽いティッシュでもかまいません。
肩で息をしている人はほとんどできないと思います。
キチンとしたアパチュア(唇の穴の形、サイズのことです)で吹いている方は、
強く細く長く息を出すことができます。
そういう方は、意識することなく息をしっかりとお腹で支えています。
これが出来るだけで、ロングトーンで出る最初の音が変わります。
最初から芯のある深い音色を出すことができて、持続時間も長くなります。
時間で言うと30秒は楽にできます。
長いフレーズをブレスなしで演奏できるようになります。
次の演奏では、楽譜指示のブレスポイント通りに吹いています。
最初のソロフレーズも結構きついですが、全体のバランスを考えながら音量(息)の変化を加え吹いています。
ベルリオーズ キリストの幼時 フルート二重奏 Berlioz Trio from L'enfance du Christ
ベルリオーズ キリストの幼時 フルート二重奏 Berlioz Trio from L'enfance du Christ - YouTube
ロングトーンみたいに白玉だらけのゆっくりした曲を演奏する時は
お腹でしっかりと音を支え、時には伸ばしている最中に表情を変えたりする必要もあります。
ラピュタのメインテーマも楽譜は白玉ばかり簡単そうでロングトーンの練習曲みたいです。
天空の城ラピュタ【楽しく吹けるフルート / ジブリ集20】 - YouTube
次は少し脱線します。 続く
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