先日「歌声喫茶」を開催しました。
毎月「夕食会」というイベントを開催しており、それに参加されたデイサービスの利用者さんからの提案で企画しました。
そもそも何故「夕食会」を開催しているかというと、理由は2つあります。
一つは、夕食を1人で食べる高齢者が多いのではと思ったこと。もう一つは、デイサービスでお友達になった人とデイサービス以外の場所で食事をする機会があればいいのにと思ったからです。
そんな夕食会の参加者から「歌声喫茶をやりたい」との声が出たことはとても嬉しく、ぜひ実現したいと思いました。
提案してくれた方が選曲や進行の仕方を考えてくれました。さらに若い頃ギターを弾いていたとのことで、演奏もかって出てくれました。ピアノ演奏の方とコードを合わせたり楽譜を探したり、音合わせをしたりと主体的に動いてくれました。
当日、デイサービスの利用者さんが5人も参加してくれました。皆さんとても楽しそうに活き活きと大きな声で歌ってくれました。
今回の歌声喫茶は送迎サービスをつけなかったため、普段デイサービスを利用されている方にとって移動手段は大きな挑戦となりました。巡回バスやタクシーの利用、家族に送り迎えをお願いするなど、それぞれの手段を駆使して参加してくれました。
今回、歌声喫茶というイベントを企画して感じたこと。「歌を歌う」という作業を通して、人と人とのつながりや、地域とのつながりにまで広げることが出来る。人に楽しんでもらうために自分の出来ることを一生懸命やることの楽しさ。人の役に立つことのできる幸せ。
デイサービスの利用者さんが社会参加できる場をもっと作っていくことが作業療法士の役割なのかな、と思いました。