デイサービスでは作業療法士以外にも介護士、看護師、理学療法士、相談員など他職種が働いています。また同じ職種でも経験年数の違いや年齢差も大きいのが特徴だと思います。そんな職場で作業療法士としての専門性を発揮するにはどうしたらいいのか?私自身答えを見つけられているわけでも、正解があるわけでもありません。
しかし、一つ言えること。
それは、作業療法士が前を走ってはいけないということです。専門性を押し付けてはいけないし、作業に固執してはいけないと思うのです。若い頃はそれをやってしまい失敗しました。
作業とは個別性があり、意味があり、感情を伴い、環境により異なります。
それを踏まえれば、その方の作業歴や生育歴、文化的背景、家庭環境など広い視点を持っていなくてはいけません。
利用者さんやスタッフの人たちが大事にしている作業は何なんだろう?どういう風に作業を行うことがその人にとって良いのだろう?自分の作業を自分で考えられるように道標となる。それが作業療法士の役割だと思っています。