同じ作業でも「いつ」「誰が」「どのように」行うかで意味が変わってきます。
例えば、食事という作業。
出勤前に慌ただしく食べる食事。
休みの日に1人で好きな音楽を聴きながらゆっくり食べる食事。
家族で一日にあったことを話しながら食べる食事。
栄養がつくように補助食品を食べさせてもらう人。
体の調子が悪いので軟らかくしてもらって食べる食事。
施設や病院では、必要な栄養をしっかり摂ること、ムセないよう安全に食べること、時間内に食べることに意識が向きすぎていませんか?もちろん、それも大事です。
しかし、
その方にとって「食事」がどんな意味を持つのか。どんな場所で、誰と食べたいのか。何が好きで、何が嫌いなのか。どんなこだわりがあるのか。
食事が楽しみなものか、義務的なものなのか。そんな視点も大事ですね。
作業療法では、「食事」という作業をそんなことも考えながら行っています。
皆さんにとって食事はどんな作業でしょうか?