この写真は以前も掲載しましたが、しろちゃんが実家に来た頃の写真です。かわいいですね~。
さて、長年父さんがあたためてきた、シロちゃん物語をブログに掲載します♪
実話のようで、かなり、脚色されています。
少しずつ掲載しますが、
ではどうぞ~。
題名『走れシロ 副題:三本足のシロ』
原作:父さん 脚色:ユキンコ 監督:いもこ 助監督:母 さん
私の名前は、シロです。
小さいときに足とシッポを挟まれて失い、捨てられました。
とてもおなかがすいたので、食べる物がないかなぁと思って歩きまわっていると、父さんからおいしいパンをもらいました。すぐにでも食べたかったけど、父さんの顔が少し怖かったので我慢して、あとで食べました。何日もなにも食べていなかったので、ムシャムシャとすぐにおなかの中に入ってしまいました。
父さんの家には、母さんの他にユキンコといもこが居ました。私はその夜は、家の前の岩かげで眠りました。
あくる朝、ユキンコといもこに見つかり、家の玄関であたたかいミルクをもらい、やさしく抱っこしてもらいました。父さんも母さんも家から出てきて、食べ物をくれました。
4人で何か話をしていました。母さんには前に会ったことがあります。その時に、少しだけあとをついて行ったことがあり、一緒に住めたらいいなぁと思っていました。
ユキンコが私をだっこして、風呂場にいる父さんに渡しました。私はブルブルと震えていました。すると、頭からあたたかい雨が降ってきました。私は生まれてから左足を失い、足が痛むことが多かったので、雨で体を洗うことが嫌いでした。私の毛は黒くなって、いやな匂いがしてました。父さんがシャンプーでやさしく洗ってくれた時、とても気持ちが良くなり、思わず「ワンワン」と甘えてしまいました。風呂からあがり、ドライヤーで毛を乾かしてもらうと、いもこが「シロ、きれいになったね。」と、ユキンコとかわるがわる抱っこしてくれました。
その日のうちに、父さんは私を他の友達がたくさんいるところへ連れて行き、少し痛かったけれど、注射をして足の傷の手当をしてもらいました。
家に帰ってきてみると、母さんたちがおいしそうな食べ物を用意して待っていてくれました。父さんは早速わたしのおうちを作ってくれました。私はこれからこの家でみんなと暮らすことが出来ると思うとうれしくなり、ワンワンと鳴いて飛び回りました。
つづく