ろぐろぐ音楽ブログ

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上木彩矢シングルレビュー&個人的見解。

2006年04月30日 13時55分34秒 | 感想・レビュー(シングル)

注意:盲目上木彩矢ファンの方は読まない方が良いかもしれません。

Communication Break/上木彩矢(★6点)
ピエロ/上木彩矢(★7点)

GIZAの期待の新生ロッカー、上木さんのメジャーデビュー曲。なんかいろんなホームページ&ブログで期待されてる、みたいなことが書かれているし、ミュージックステーションにも出演してCMも大量にOAしたりと、GIZAとしては三枝さん以来のプッシュ具合なのですが・・・・個人的には否の立場を取ります。

って、単純に好みの問題なんですけど。

「Communication Break」は、サビ最後の力んだ歌い方がもうダメです。個人的守備範囲外。歌の上手さを見せつけるような歌い方が嫌いです。確かに上手いんだけど、上手いんだけどさぁ・・・。もう、ホント好みの問題だと思う。ここを聞いて、「コイツはいいロッカーだな(収納場所のことではなくて)」って思うか、「力みすぎ、もっと普通に歌えばいいのに」って思うかで評価が分かれるような気がします。
曲自体も、特に取り上げるべき所はないような。

で、「ピエロ」の方は、なんと同日発売のB'z「ゆるぎないものひとつ」のカップリング曲をカバー。で、そのおかげで見事オリコンチャートTOP10入り、ここぞとばかりにテレビ出演もバンバン出てますね。
こっちの方がデビュー曲よりかは個人的に好きかなぁ。でも・・・・。
カバーということは、どう考えてもB'zバージョンと比較される運命にあるわけで、どう考えてもあのスペシャルボーカリスト稲葉さんを越えることはハッキリ言って無理に近いわけで、どう考えてもB'zバージョンを越えることはとても難しいと思うのですよ。好みの問題を除いても。

あと編曲が葉山たけしさんという人選も疑問。こういうハードロック系の編曲って葉山さんの担当するジャンルじゃないと思う。なんでもかんでも葉山さんを起用すればいいってモンじゃないよなぁ。葉山さんの元々持っているアレンジセンスのおかげで聞くに堪えないと言うことではなく、それなりにしっかりとはしているのですが、もっと適任者はいなかったんでしょうか?


それよりなにより、「GIZA studio」というレーベルからこのアーティストが出てくること自体に疑問を持たざるを得ないんです、僕としては。

GIZA studio、ひいては前身のAmemura O-town Recordも含めると、これまで売り出そうとしたアーティストは、小松未歩、倉木麻衣、愛内里菜、上原あずみ、三枝夕夏 IN db、岩田さゆり・・・などでしょうか。まぁ他にもいろいろなGIZAアーティストがいますが、だいたいのGIZAアーティストに共通しているのが「歌唱力よりも、声質の良さと良曲が組み合わさることで魅力を出すポップス~ライトロック音楽をやっている」という点。
しかし、上木彩矢はどうでしょう。少なくともGIZAではかなり異端な存在なように思います。まずハードロック・ロッカーというジャンルからしてもあまり前例がないですし(ビーイングまで枠を広げれば大黒摩季あたりがいるにはいるけれど)、ここまで歌唱力があり、それを振りかざすようなアーティストはいませんでした。ビジュアルはGIZAらしく良いと思いますけど、なんとなくGIZAっぽくないビジュアルの良さだと思うのは僕だけでしょうか・・・

で、だから結局何を言いたいかといいますと、GIZAはそういう上木さんのような方の売り出し方や曲の作り方を熟知していないような気がしてならないのですよ。編曲に葉山たけしさんを起用した所なんかそれが躊躇に現れているように思います。

って、なんか否定的レビューですね・・・すみません。
なんか時代の変化についていけてない老人みたいですね、自分。

まぁ、GIZA全体が苦戦している現状=GIZAっぽい人たちがマーケットに受け入れられていない。GIZAファンにとっては悲しいですがそういうことだと思うので、GIZAっぽくない上木さんがGIZA低迷の突破口になるのならいいなぁ・・・という淡い期待を抱いてはおります。

少なくとも、当時の三枝夕夏 IN dbをプッシュするよりは利益が見込めるような気がしますよw



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