13th〜いまのところ最新作となる16thまで。木根さんプロデュースによるソニー時代ラスト作から、ランティスに移籍しての3枚です。この時期もなかなか攻めていて、いい曲多いのですよ(自分がリアルタイムでファンになった時期だからそう思うというのもあるかもですけど…)。
2007.02.21 お気に入り度:★10
1. Eternal Circle 2. WONDER☆RIDER 3. Power Of Love 4. Reborn ~女は生まれ変わる~ 5. Starry Night! 6. Again -腕の中へ- 7. ラブリ♡タイム 8. Driving to Summer 9. September RAIN 10. HOWLING 11. BRAND NEW GAME
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
木根尚登さんプロデュース最終作。…なのに木根さん作曲曲がないのが残念ではありますが、それは置いておいて。
バラード一切なし、気合で突っ走る13枚目のアルバム。女性歌手って年を重ねるごとにバラードに傾倒していく人が多い中、潔くバラード無しで攻めるこの姿勢はとてもへきる姉さんらしいなと。さらに今回は、これまではバリエーションとして1~2曲くらいだったハードロック傾向がいつもより多めに取り入れていてそれがすごくナイスなのです。疾走HR「HOWLING」、勢いたっぷりでギターがカッコいい「Starry Night!」、ハードなサウンドにメロディアスなサビが特徴の「Again-腕の中で-」、アルバム中いちばんハードな「September Rain」あたりがキモ。
いつものポップスロック路線ももちろん手ぬかりなく、DAITAさん作のアッパーチューン「Power Of Love」「Reborn」はへきる姉さんと相性ばっちりだし、ライブの定番「Eternal Circle」「Driving to Summer」「WONDER☆RIDER」などなどパワフルな曲が勢ぞろい。ラストの「BRAND NEW GAME」の前向きミディアムロックでシメる構成もナイス。バラード一切なしでサウンド的にはロックで統一にもかかわらず、"似たような曲ばかり"という印象になっていないのが強いです、本当に。
結果的にソニーレコードから出すアルバムとしては最後のオリアルですが、末期感なしのパワーあふれる仕上がり。ジャケもいいしイチオシのアルバムです。
「Starry Night!」「Again-腕の中へ-」「Driving to Summer」という今作の核となる3曲を作曲・編曲したのが真崎修さん。真崎さんはランティス移籍後も椎名へきるサウンドの要として大活躍してくれます。
2009.08.12 お気に入り度:★8.5
1. Unknown colors 2. Over Drive 3. 真夏の夜のスキマ 4. Reincarnation 5. Sunday Punch 6. HEY! ハレルヤ 7. REVERSE 8. I don't care 9. NO! brain's strike 10. 粉雪
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
前作リリース後は手抜きジャケのベストアルバムを出したっきりで、ラジオや舞台やライブなどはあるもののCDリリースがない状態がしばらく続き、ひょっとしたらこれは歌うけどCDは出さない感じになるのかな…とあきらめかけていた時に舞い込んできたニュース、Lantis移籍・2年半ぶりの新作リリース決定!
というわけでまさに"ファン待望の新作"となった今作は、シングル無しで全曲新曲のポップスロック集。
ソニーから離れたのでさすがに木根さんプロデュースではないしDAITAさんも不参加ですが、前作で大活躍だった真崎修さん・宮崎歩さん、バンドメンバーの木村建さんは引き続き参加。基本的には前作の延長線上の作風でありつつ、それに加えて畑亜紀さん・鈴木マサキさん・田代智一さん等Lantis系歌手でよく見かける作家さんの名前もあって新しい風も取り入れた作品。
1曲目、久しぶりのへきる姉さん作曲「Unknown Colors」からしてもう待ち望んだへきるロック。イントロからもうこれだよ、これ!という感じ。伸びやかなメロディとへきる姉さんの声の相性もばっちし。
他、畑亜貴さん作詞の独特の語感が楽しめる「真夏の夜のスキマ」「NO!brain's strike」も面白いし、ライブ向けな「Sunday Punch」〜「HEY!ハレルヤ」の並びもへきる姉さんらしい。
"ハレ晴レユカイと同じ作曲者・編曲者による曲"という事前情報での予想を完全に裏切る、疾走するダークロック「Reincarnation」が一番好き。あと木村建さん作編曲のハードなサウンドとへきるボーカルのマッチングがやっぱりナイスな「REVERSE」もいい。
ラストの「粉雪」だけバラード。ちょっとV系っぽい絶唱する曲なので、結局今回も穏やかな曲はゼロw その辺もへきる姉さんらしいかな。
個人的にはあと1曲ヒキの強い曲があれば完璧だったかなーとは思いつつ、一度は歌手活動終了も覚悟していたのに 移籍第一弾でここまできちんと充実したへきるロック作品が聞けたってのがすごくうれしかった。
ちなみに当時の自分の感想はここで書いてます。当時とそんなに意見変わってないかな。
2010.12.22 お気に入り度:★8
1. 明日になれば (ALBUM ver.) 2. Let Me Say YEAH!!!! 3. 恋のリズム 4. 長い夢 5. 君と見る景色 6. Shining Star 7. Short Girl 8. マイ・ストーリー (Honey MIX) 9. Never 10. FIGHTING BOY 11. KIRA☆KIRA☆Party Girl!! 12. レスキューミー! (KIRA☆MIX) 13. our story
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
Rock2部作を経て少し方向転換? いつものへきるロックだけに拘らず他のもちょっとやってみたよ、という感じの作品。
「Shining Star」なんて初期を思い起こさせるド直球ポップスだし(間奏にギターソロが入らないなんて珍しい!)、しゃれおつなジャズテイストを取り入れた「Short Girl」とかもあるし、ヘビメタテイストな疾走感ある「Never」もいつもならもっとバンドっぽいのに今回は打ち込み音色が目立っているし、「明日になれば」はアルバムバージョンでさらにライトになってロック要素は調味料みたいな感じだし、シングル「長い夢」やリードトラック「our story」は超久しぶりの穏やかバラードだし、「Let me say YEAH!!」はいつものへきるロックより勢い重視だし、「KIRA★KIRA★Party Girl!」はガールズパーティロックでそういえばこういうのへきる姉さん無かったし・・・という感じで、ある種”復帰作”だった前作ではまだチャレンジできなかったこと、やれることをもう少し広げてみようとしたのかなーと。
で、そのチャレンジがどれもいい方向に転がっているのよね。5thアルバムでへきるロックを確立して10年以上なので、新しい風がどれもいい感じに新鮮に吹いているというか。
いつものだけにとどまらないぞっていう意気込みを感じるアルバム。
とはいえ、いつものへきるロックも半分くらいあるので 良くも悪くもちょっとごった煮的。曲はいいんだけどなんかアルバムとしてはなー、統一感ないかなー、と思ったところで、次回作。
ちなみに「明日になれば」はシングルバージョンのほうが爽やかへきるロックで好きです。
2013.05.22 お気に入り度:★9.5
1.Miracle Blue 2.Trust 3.Guilty 4.クリスタルエイジ 5.いざ!You Can 6.セ・ツ・ナ (Album Mix) 7.星空のシャワー 8.together 9.Wonderful Days (Brand New Ver.) 10.Truth, My Melody (U-MA Ver.) 11.1番星~君のいない夜に~(Album Special Ver.) 12.ラッキーラ★ 13.いざ!You Can (Virtual TV MIX Ver.)
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
というわけで、さらにいろいろやってみた。いつものへきるロックは「Miracle Blue」「Truth,My Melody」のみ。それ以外は多種多様な楽曲が揃ってます。
正統派前向きポップス「Trust」、アニソンらしい壮大ゴシック感のある「Guilty」、90年代的なデジタル感とインパクトあるメロディの「クリスタルエイジ」、哀愁ラテン歌謡「セ・ツ・ナ」、シャッフルリズムの軽快クリスマスロックだった「wonderful days」はアルバムバージョンでPOPになり、96年リリースのバラードをセルフカバーした「星空のシャワー」はオリジナルよりキーが上がっていてさらに味わい深く。「1番星」はへきる姉さんの声に焦点をあてたシンプルなバラード。本編ラストの「ラッキーラ★」はコーラスを大きく取り入れた大団円アップチューン。ライブのラストにふさわしいイメージの曲。
そして極め付けは80年代アイドル歌謡ロック「いざ!You Can」!ボートラの「Virtual TV Live Ver.」では80年代アイドル親衛隊風の掛け声入りという手の込みようw イメージは中森明菜だそうですが個人的には工藤静香っぽく聞こえるかな。
いろいろやってて散漫ではあるんですが、どれも出来がいいのでマイナスの印象はなく、バリエーション豊か。いい感じです。あとは、これだけキャリアがあると、何を歌ってもへきる姉さんが歌えば椎名へきるの曲になるなと。
そしてさらに、いつものへきるロック2曲もランティス移籍後最高傑作なんだなこれが。爽快でへきる姉さんの伸びやかな歌声を最大限に生かしたポップロック「Miracle Blue」は本当に決定打的な1曲。「Truth,My Melody」はライブ向けの曲。これまでのライブ向け曲ってライブ化けを想定して作ってる(すごく悪く言うとCDだと少し迫力が足りない)曲もありましたが、今回はライブの勢いをそのままCDに持ってきた感じで非常にイイです。
というわけで、末期感なしのパワーあふれる仕上がりなのですが、何故かこれがランティスからは最後のリリースに。なんでだー。
このあとはワーナーに移籍してシングルを出したり、25周年記念でCDを出したり(自主制作?だけど名曲!)しつつ、ライブは継続していますが、アルバムのリリースはなし。なかなか難しいのかなぁ。
最近やっているマンスリーアコースティックライブの経験を活かしたアルバムとか聞いてみたいんだけどな。セルフカバーアルバムとかも良さそうだし。
とはいえ、オリジナルのフルアルバム16枚出したってのは本当にすごいと思う。なかなかこの枚数出せる人はいないよ。
へきる姉さんの歌手活動に乾杯。
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