発売から約10ヶ月。
今日まで、多くの人に愛されるタイトルとなりました、風ノ旅ビト。
これからもきっと、いろんな旅が始まり、記憶に刻まれる旅になることでしょう。
私にとっても、とても心打たれたゲームになりましたが、感じた気持ちをうまく言葉にできず、
今やっと、物語の考察を書こうと思った次第です。
なので、壮大なネタバレ物語になりますのでご注意を・・・。
そして、これはあくまでも私個人の(一旅ビトとしての)感想、解釈なのであしからず。
昔、全ての命は山から降り注ぐ魂によって生まれ、生きていました。
樹木、植物、花。鳥、動物。その魂それぞれにも個々の形、個性がありました。
共通しているのは、生命を謳歌する命のエネルギー。燃える火のようでもある、死ぬまで失われないエネルギー。
全て、山から恩恵のように降り注ぐ地の元に、多くの命が繁栄していました。
その中に、白い衣をまとったヒトも生まれました。同じく魂の洗礼を受け、この世に生きる道を歩んでいきます。
動植物は授かった魂を、あるがまま、命が尽きるまでまっとうしようとします。
命の循環の流れの一部になるのでした。
ヒトは頭が良く、授かった魂を、生きること以外に利用しようとします。
自らに宿っている命の大きさを感じ、その力を信じていました。
すると、それをより多く得ようとします。
源泉は山に在り、常に降り注ぐ魂のエネルギーをなんとかして得ようとしました。
形あるものに残す、留めるため、赤い布にエネルギーを閉じ込めることができました。
それを使って空を飛ぶことができました。橋を架けることもできました。
ヒトにとっては、それは大きな力を得た喜びでした。
そうしてヒトはより高いところを目指します。
塔を建て、より高く。何よりも高く。空に届くように。
その為の犠牲もありました。
植物を潰し、塔を建て、山を塔で埋め尽くしました。
より高い所を目指す一心で。
しかし、布の力は永久ではないことを知っていての塔の建設でした。
布はどんどん消費されていきます。
それはヒトとの間でも起こりました。
布の力を奪い合い、引きちぎってしまいます。
永久的な力を求め、道具を作ります。
布を消費することで、エネルギーを使用し続けられ、ずっと飛び続けられる「機械」を作りました。
機械は布を餌のように求めていきます。その勢いは収まらず、どんどん増大していきます。
ヒトと道具が一緒になり、布を求めます。
それはヒト同士の争いの発端になり、多くのヒトが命を失い、機械も動かなくなりました。
やがて、多くの魂が作り出した一人の赤い衣をまとったヒトが地に生まれます。
神さまが作ったのか。山の魂たちが作ったのか。
先人のヒトが犯した過ちを救済するべく生まれた。
一つの魂(シンボル)を持ち、世界に散らばった魂を集めていきます。
それは赤い衣の一部となって、ヒトが飛ぶための力になります。
砂漠には、墓標が建てられ、それぞれの魂の形、シンボルがあります。
また、壊れた機械の残骸が残っています。
その中には、魂をもった布が残っています。
閉じ込められたそれらを解放していくヒト。
シンボルを頭の上に輝かせながら、救済していく力。
その旅の途中に、旅の指針のように何かを伝えてくれる、白い衣のヒトは、過去の様子を教えてくれる存在。
そして、赤い衣のヒトに望みを託している存在。
瞑想したときにだけ現れてくれる魂の存在になっている。
そうしてシンボル(魂)を集めながら、空を飛び、山へ向かっていく。
過ちを犯した先人たちのシンボルも背負いながら、全ての根源、山へ向かっていく。
それは浄化のようでもあります。
雪山で動けなくなってしまったヒト。
布の力もすべて失ってしまいますが、先人たちが魂の力を分け与えてくれる。
そして山への道は、別世界の空間を飛び越え、道が開けます。
この世とあの世の境目を超えるような感覚だと思います。
空を飛ぶ機械も一緒に上へ上へ。
そうして光の中へ入り境界を超えると、機械は赤い布に変化しています。
鳥居をくぐり、山の頂上。魂が生まれる場所へ。
白い光に包まれ、降り注ぐシンボルの中を飛んでいきます。
布の力が果てることはなく、自由に飛んで行けます。
辿り着くと、布はしゅるしゅると短くなります。役目を終えたように。
そして、雪山の山頂にたどり着くと、またシンボルの流星に姿を変え、元の場所に戻ります。
元の場所というのは、先人たちの後に、生まれた場所。
先人たちが無しえなかったカルマを、背負って生まれた旅ビト。
それを少なくするために、何度も輪廻転生を繰り返す。
魂を集め救済するのは、巡礼のように。
そんな姿が、人生の旅ビトなのだと思います。
本当にうまく言葉になりません。ここまで言葉にするのが難しいものとは・・・。
旅ビトは、あの雪山で魂が尽きていると私は思います。
それを審判のように見つめる白ビトさん達。
まだ終わりじゃないというように、旅ビトにもう一度力を与え、天国への門を開けます。
機械が布に姿かたちを変えた時、あぁ浄化されたんだなと思いましたし、同時にもう別の世界で、
全ての重い荷物を下ろし、体が軽くなったように。
それは地上での業や贖罪のようなものを、地上で全て布を解放するという行いで浄化してきた結果にたどり着いたのがあの世界(雪山)なのだと。
寺院の壁画で自分の道程を振り返るシーンは、自分の使命を試されているように思いました。
ここまでの道程も、間違いなく壁画の通り。
すると、壁画の通り、未来がわかってしまっていて、この先には今より辛いことがあるけれど、それでも行くかい?と問われているような。
途中ですが、ここまでにします^^;
うまく言えませんが、宗教色の強い作品だと感じてます。
それだけに、凄く解釈が難しく、しかしそれだけ深い作品だと。
改めて思いました。
今日まで、多くの人に愛されるタイトルとなりました、風ノ旅ビト。
これからもきっと、いろんな旅が始まり、記憶に刻まれる旅になることでしょう。
私にとっても、とても心打たれたゲームになりましたが、感じた気持ちをうまく言葉にできず、
今やっと、物語の考察を書こうと思った次第です。
なので、壮大なネタバレ物語になりますのでご注意を・・・。
そして、これはあくまでも私個人の(一旅ビトとしての)感想、解釈なのであしからず。
昔、全ての命は山から降り注ぐ魂によって生まれ、生きていました。
樹木、植物、花。鳥、動物。その魂それぞれにも個々の形、個性がありました。
共通しているのは、生命を謳歌する命のエネルギー。燃える火のようでもある、死ぬまで失われないエネルギー。
全て、山から恩恵のように降り注ぐ地の元に、多くの命が繁栄していました。
その中に、白い衣をまとったヒトも生まれました。同じく魂の洗礼を受け、この世に生きる道を歩んでいきます。
動植物は授かった魂を、あるがまま、命が尽きるまでまっとうしようとします。
命の循環の流れの一部になるのでした。
ヒトは頭が良く、授かった魂を、生きること以外に利用しようとします。
自らに宿っている命の大きさを感じ、その力を信じていました。
すると、それをより多く得ようとします。
源泉は山に在り、常に降り注ぐ魂のエネルギーをなんとかして得ようとしました。
形あるものに残す、留めるため、赤い布にエネルギーを閉じ込めることができました。
それを使って空を飛ぶことができました。橋を架けることもできました。
ヒトにとっては、それは大きな力を得た喜びでした。
そうしてヒトはより高いところを目指します。
塔を建て、より高く。何よりも高く。空に届くように。
その為の犠牲もありました。
植物を潰し、塔を建て、山を塔で埋め尽くしました。
より高い所を目指す一心で。
しかし、布の力は永久ではないことを知っていての塔の建設でした。
布はどんどん消費されていきます。
それはヒトとの間でも起こりました。
布の力を奪い合い、引きちぎってしまいます。
永久的な力を求め、道具を作ります。
布を消費することで、エネルギーを使用し続けられ、ずっと飛び続けられる「機械」を作りました。
機械は布を餌のように求めていきます。その勢いは収まらず、どんどん増大していきます。
ヒトと道具が一緒になり、布を求めます。
それはヒト同士の争いの発端になり、多くのヒトが命を失い、機械も動かなくなりました。
やがて、多くの魂が作り出した一人の赤い衣をまとったヒトが地に生まれます。
神さまが作ったのか。山の魂たちが作ったのか。
先人のヒトが犯した過ちを救済するべく生まれた。
一つの魂(シンボル)を持ち、世界に散らばった魂を集めていきます。
それは赤い衣の一部となって、ヒトが飛ぶための力になります。
砂漠には、墓標が建てられ、それぞれの魂の形、シンボルがあります。
また、壊れた機械の残骸が残っています。
その中には、魂をもった布が残っています。
閉じ込められたそれらを解放していくヒト。
シンボルを頭の上に輝かせながら、救済していく力。
その旅の途中に、旅の指針のように何かを伝えてくれる、白い衣のヒトは、過去の様子を教えてくれる存在。
そして、赤い衣のヒトに望みを託している存在。
瞑想したときにだけ現れてくれる魂の存在になっている。
そうしてシンボル(魂)を集めながら、空を飛び、山へ向かっていく。
過ちを犯した先人たちのシンボルも背負いながら、全ての根源、山へ向かっていく。
それは浄化のようでもあります。
雪山で動けなくなってしまったヒト。
布の力もすべて失ってしまいますが、先人たちが魂の力を分け与えてくれる。
そして山への道は、別世界の空間を飛び越え、道が開けます。
この世とあの世の境目を超えるような感覚だと思います。
空を飛ぶ機械も一緒に上へ上へ。
そうして光の中へ入り境界を超えると、機械は赤い布に変化しています。
鳥居をくぐり、山の頂上。魂が生まれる場所へ。
白い光に包まれ、降り注ぐシンボルの中を飛んでいきます。
布の力が果てることはなく、自由に飛んで行けます。
辿り着くと、布はしゅるしゅると短くなります。役目を終えたように。
そして、雪山の山頂にたどり着くと、またシンボルの流星に姿を変え、元の場所に戻ります。
元の場所というのは、先人たちの後に、生まれた場所。
先人たちが無しえなかったカルマを、背負って生まれた旅ビト。
それを少なくするために、何度も輪廻転生を繰り返す。
魂を集め救済するのは、巡礼のように。
そんな姿が、人生の旅ビトなのだと思います。
本当にうまく言葉になりません。ここまで言葉にするのが難しいものとは・・・。
旅ビトは、あの雪山で魂が尽きていると私は思います。
それを審判のように見つめる白ビトさん達。
まだ終わりじゃないというように、旅ビトにもう一度力を与え、天国への門を開けます。
機械が布に姿かたちを変えた時、あぁ浄化されたんだなと思いましたし、同時にもう別の世界で、
全ての重い荷物を下ろし、体が軽くなったように。
それは地上での業や贖罪のようなものを、地上で全て布を解放するという行いで浄化してきた結果にたどり着いたのがあの世界(雪山)なのだと。
寺院の壁画で自分の道程を振り返るシーンは、自分の使命を試されているように思いました。
ここまでの道程も、間違いなく壁画の通り。
すると、壁画の通り、未来がわかってしまっていて、この先には今より辛いことがあるけれど、それでも行くかい?と問われているような。
途中ですが、ここまでにします^^;
うまく言えませんが、宗教色の強い作品だと感じてます。
それだけに、凄く解釈が難しく、しかしそれだけ深い作品だと。
改めて思いました。
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