ご無沙汰しています。
やっと、やっと人喰いの大鷲トリコが発売されましたね!
もう何周も遊んでいますが、何度も新しい発見があり、感動しています。
感想はまた次回書いていきたいと思います。
今回は人喰いの大鷲トリコ、少年の指示言葉について
ネタバレ注意です!読みたくない方はそっとお戻りください!
※まず先に言語について、私の記憶なので不正確ですが、上田文人さんのインタビューで言語についての言及(引用元の記事は調べ中です)。
「ICOと同じような仕組みにしたけれど、それだけで簡単にわかるようには作っていない」とのことだそうです。私の記憶なので、不正確です。ご了承ください。(2019年1月9日追記)
・「ICO」と同様に、ローマ字変換の逆さ読み(逆再生)の法則を受け継いでいるようで、これを用いて訳せる言葉がいくつかありました。一通り当てはめてみようと思います。
・左端に表記した記号は操作ボタン。〇、×、△、□、R1、↗(スティック)に対応しています。
・訳の順番は、少年の発音→ローマ字変換→逆さ読み→補完→日本語読みとします
※少年の言葉の発音は、私個人が聞いた発音をカタカナ表記したものですので、
皆様が聞いた発音と多少の相違があることをご了承ください。
○ イーソイソイ→isoisoi→yosiyosi→よしよし
□ イェッティーソ→iettiso→osittei→osite→押して
□ イケゴ→ikego→ogeki→kogeki→攻撃
R1 ヤーディートゥー→yadito→otiday→kottidayo→こっちだよ
R1 ヤディオ→yadio→oiday→oideyo→おいでよ
R1 イトゥー→itou→uoti→kotti→こっち
↗ イェッティ→ietty→yttei→itte→行って
□ イーロ→iro→ori→orya→オリャ?
□ アーレ→are→era→erya→エリャ?
○×R1アーロ→aro→ora→orya→オリャ?
R1 ヤーディートゥーク→yaditoku→ukotiday→kottidayo→こっちだよ?
R1 イェディア→yedia→aidey→yedia→?
R1 イェディーウィー→yediwi→iwidey→?
○ ウィアドゥーサ→wiadusa→asudaiw→?
○ ウィダーラ→widara→aradiw→?
○ ウィダーロ→widaro→oradiw→?
△ アッパバッチ→appabatti→ittadappa→?
△ ヤートゥノットゥ→yatonotto→ottonotay→?
△ イェーフォークーサ→yefokusa→asukofey→?
△ イェーボットゥ→yebotto→ottobey→?
△ イェーフォークィズィ→yefokuizi→iziukofey→?
△ イェティア→yetia→aitey→?
△ アッパーバー→appaba→abappa→?
× イバットゥ→ibatto→ottabi→?
× イェティベ→yetibe→ebitey→?
↗ ウィダーロクィズィー→widarokuizi→iziukoradiw→?
↗ イックトゥック→ikkutokku→ukkotukki→?
↗ ウィアディクトゥーク→wiadikutoku→ukotukidawi→?
↗ ウィアドゥクーサ→wiadokusa→asukodaiw→?
↗ イク―サー→ikusa→asuki→?
↗ ウィダーロー→widaro→oradiw→?
○↗ アケーア→akea→aeka→?
「ICO」と同様の方法で訳せないものがほとんどでした…。
逆さ読みをした後で、何を補完すればいいのかが難しいです。
他に法則がありそうですね。
「ICO」はフランス語っぽく聞こえるように調整されていたそうですが、「大鷲トリコ」は「ワンダと巨像」に近い印象があります。
広く大衆化した文化を持っていない、一部の民族が昔から使い続けている言葉のような印象を受けました。
今回は挙げたものをみると、「ア」「イ」「ウ」「ヤ」から始まる言葉が多いです。
そして、そのほとんどに小文字の母音が続いています。
おそらく、逆さ読みしたローマ字の最後に「y」が多いのではないかと思います。
「y」の後に母音が続けば、「ヤ」「ウィ」「ウェ」や、「イェ」などと読むこともできます。
または「i」や「e」で終わる言葉も考えられます。
すると訳する日本語の言葉は、最後に「や行」の音がつく単語や母音の「e」で終わる命令形が多いと予想できます。
上記の中で完全に訳せたものの中にもあるように、「~だよ」などの呼びかける言葉や、「~して」「~やって」などの命令形の言葉が多く使われています。
上記の言葉はすべて、本編中に操作して少年がトリコへ向ける言葉なので、トリコへの指示が大半になります。
なので、指示語や命令系が多くなり、それに合わせた言語が当てはめられているのかもしれません。
また、似たような発音で細かな違いがある言葉があります。
たとえば「アッパバッチ」と、叫ぶときに聞き取れる「アッパーバー」は語尾の「チ」の有無の違いや、「ヤーディートゥー」と「ヤーディクトゥーク」は「ク」の有無があるなどです。
これは英語の発音に似ていると思いました。
「working」の「g」を発音しないなど、綴りでは表記されているけれど、発音しなかったりするのと同じなのかなぁと思いました。
もしそれぞれ異なる単語を当てはめているのであれば、それは日本語特有の単語の違いかもしれません。
動物に命令や指示を出すときは英語が有効なのだそうです。
たとえば、犬に指示を出して障害物を乗り越えながらゴールを目指す競技の「ドッグラン」では、指示を出すトレーナーはすべて英語で指示を出すそうです。「進め」は「Go」、止まれは「Stop」などです。
日本語の場合は人や方言によって細かな語尾の違いから、パートナーの動物に指示が伝わりづらいことがあるそうです。
「進め」「行け」「走れ」や「止まれ」「止まって」「行くな」など、とっさの判断ですばやく的確に指示を出す時に、いろんな表現が出てしまいます。
これに方言などが加わると言葉のアクセントが変わるなど、日本語は不向きなのだそうです。
この細かな違いが今作の少年に当てはめられているとしたら、元の言語は日本語で、
その都度、少年の発する単語やニュアンスが変わっていたのではを考えることもできます。
たとえば先程の「走れ」も、「走って」「急いで」「早く」など状況によっては似たような意味で伝わるかもしれませんが、具体的に指示したい行動がぶれてしまいます。
「飛んで」「飛べ」「登って」「あがって」など…。
「ICO」や「ワンダと巨像」と比べても、今作は操作した時、指示を出す時に主人公が話す言葉のバリエーションが多いです。
「ICO」では「手を繋ぐ」、「ワンダと巨像」では「しがみつく」という行動が物語でもゲーム中でも重要な役割になり、コントローラーのR1ボタンに割り振られていました。
「人喰いの大鷲トリコ」では「指示を出す」という行動がコントローラーのR1ボタンに割り振られており、過去の作品からみて、今作でも重要な役割を担うであろう行動なので、「指示を出す」ということに多くの言葉を使うようになっているのではと思います。
最後に、少年の言葉で字幕になっていない言葉も、「ICO」の法則同様に訳してみます。
トリコが白い塔に向けて飛んだ瞬間
「アッテ!」→atte→etta→ietta→yatta→やった!
白い塔の頂上で、巣の向こう側を見ながら
「アカキャアルダルクック」→akakyaarudarukukku→ukkukuraduraaykaka→ukukuraduraikaka→ウククラヅライカカ→すみません何言ってるかわかりません。
たぶんここまで来たことを喜んでいるか、巣の向こう側へ飛んで行けるかどうかトリコに話しかけていたんだと思いますそう思っています。
※この台詞について、下記のページのインタビューで田中政伸氏が言及されています。
人喰いの大鷲トリコ スタッフ特別座談会 第二回:genDESIGN(2019年1月9日追記)
今後も言語についてわかることがあれば追記していきます。
以上、言語についての考察でした。
やっと、やっと人喰いの大鷲トリコが発売されましたね!
もう何周も遊んでいますが、何度も新しい発見があり、感動しています。
感想はまた次回書いていきたいと思います。
今回は人喰いの大鷲トリコ、少年の指示言葉について
ネタバレ注意です!読みたくない方はそっとお戻りください!
※まず先に言語について、私の記憶なので不正確ですが、上田文人さんのインタビューで言語についての言及(引用元の記事は調べ中です)。
「ICOと同じような仕組みにしたけれど、それだけで簡単にわかるようには作っていない」とのことだそうです。私の記憶なので、不正確です。ご了承ください。(2019年1月9日追記)
・「ICO」と同様に、ローマ字変換の逆さ読み(逆再生)の法則を受け継いでいるようで、これを用いて訳せる言葉がいくつかありました。一通り当てはめてみようと思います。
・左端に表記した記号は操作ボタン。〇、×、△、□、R1、↗(スティック)に対応しています。
・訳の順番は、少年の発音→ローマ字変換→逆さ読み→補完→日本語読みとします
※少年の言葉の発音は、私個人が聞いた発音をカタカナ表記したものですので、
皆様が聞いた発音と多少の相違があることをご了承ください。
○ イーソイソイ→isoisoi→yosiyosi→よしよし
□ イェッティーソ→iettiso→osittei→osite→押して
□ イケゴ→ikego→ogeki→kogeki→攻撃
R1 ヤーディートゥー→yadito→otiday→kottidayo→こっちだよ
R1 ヤディオ→yadio→oiday→oideyo→おいでよ
R1 イトゥー→itou→uoti→kotti→こっち
↗ イェッティ→ietty→yttei→itte→行って
□ イーロ→iro→ori→orya→オリャ?
□ アーレ→are→era→erya→エリャ?
○×R1アーロ→aro→ora→orya→オリャ?
R1 ヤーディートゥーク→yaditoku→ukotiday→kottidayo→こっちだよ?
R1 イェディア→yedia→aidey→yedia→?
R1 イェディーウィー→yediwi→iwidey→?
○ ウィアドゥーサ→wiadusa→asudaiw→?
○ ウィダーラ→widara→aradiw→?
○ ウィダーロ→widaro→oradiw→?
△ アッパバッチ→appabatti→ittadappa→?
△ ヤートゥノットゥ→yatonotto→ottonotay→?
△ イェーフォークーサ→yefokusa→asukofey→?
△ イェーボットゥ→yebotto→ottobey→?
△ イェーフォークィズィ→yefokuizi→iziukofey→?
△ イェティア→yetia→aitey→?
△ アッパーバー→appaba→abappa→?
× イバットゥ→ibatto→ottabi→?
× イェティベ→yetibe→ebitey→?
↗ ウィダーロクィズィー→widarokuizi→iziukoradiw→?
↗ イックトゥック→ikkutokku→ukkotukki→?
↗ ウィアディクトゥーク→wiadikutoku→ukotukidawi→?
↗ ウィアドゥクーサ→wiadokusa→asukodaiw→?
↗ イク―サー→ikusa→asuki→?
↗ ウィダーロー→widaro→oradiw→?
○↗ アケーア→akea→aeka→?
「ICO」と同様の方法で訳せないものがほとんどでした…。
逆さ読みをした後で、何を補完すればいいのかが難しいです。
他に法則がありそうですね。
「ICO」はフランス語っぽく聞こえるように調整されていたそうですが、「大鷲トリコ」は「ワンダと巨像」に近い印象があります。
広く大衆化した文化を持っていない、一部の民族が昔から使い続けている言葉のような印象を受けました。
今回は挙げたものをみると、「ア」「イ」「ウ」「ヤ」から始まる言葉が多いです。
そして、そのほとんどに小文字の母音が続いています。
おそらく、逆さ読みしたローマ字の最後に「y」が多いのではないかと思います。
「y」の後に母音が続けば、「ヤ」「ウィ」「ウェ」や、「イェ」などと読むこともできます。
または「i」や「e」で終わる言葉も考えられます。
すると訳する日本語の言葉は、最後に「や行」の音がつく単語や母音の「e」で終わる命令形が多いと予想できます。
上記の中で完全に訳せたものの中にもあるように、「~だよ」などの呼びかける言葉や、「~して」「~やって」などの命令形の言葉が多く使われています。
上記の言葉はすべて、本編中に操作して少年がトリコへ向ける言葉なので、トリコへの指示が大半になります。
なので、指示語や命令系が多くなり、それに合わせた言語が当てはめられているのかもしれません。
また、似たような発音で細かな違いがある言葉があります。
たとえば「アッパバッチ」と、叫ぶときに聞き取れる「アッパーバー」は語尾の「チ」の有無の違いや、「ヤーディートゥー」と「ヤーディクトゥーク」は「ク」の有無があるなどです。
これは英語の発音に似ていると思いました。
「working」の「g」を発音しないなど、綴りでは表記されているけれど、発音しなかったりするのと同じなのかなぁと思いました。
もしそれぞれ異なる単語を当てはめているのであれば、それは日本語特有の単語の違いかもしれません。
動物に命令や指示を出すときは英語が有効なのだそうです。
たとえば、犬に指示を出して障害物を乗り越えながらゴールを目指す競技の「ドッグラン」では、指示を出すトレーナーはすべて英語で指示を出すそうです。「進め」は「Go」、止まれは「Stop」などです。
日本語の場合は人や方言によって細かな語尾の違いから、パートナーの動物に指示が伝わりづらいことがあるそうです。
「進め」「行け」「走れ」や「止まれ」「止まって」「行くな」など、とっさの判断ですばやく的確に指示を出す時に、いろんな表現が出てしまいます。
これに方言などが加わると言葉のアクセントが変わるなど、日本語は不向きなのだそうです。
この細かな違いが今作の少年に当てはめられているとしたら、元の言語は日本語で、
その都度、少年の発する単語やニュアンスが変わっていたのではを考えることもできます。
たとえば先程の「走れ」も、「走って」「急いで」「早く」など状況によっては似たような意味で伝わるかもしれませんが、具体的に指示したい行動がぶれてしまいます。
「飛んで」「飛べ」「登って」「あがって」など…。
「ICO」や「ワンダと巨像」と比べても、今作は操作した時、指示を出す時に主人公が話す言葉のバリエーションが多いです。
「ICO」では「手を繋ぐ」、「ワンダと巨像」では「しがみつく」という行動が物語でもゲーム中でも重要な役割になり、コントローラーのR1ボタンに割り振られていました。
「人喰いの大鷲トリコ」では「指示を出す」という行動がコントローラーのR1ボタンに割り振られており、過去の作品からみて、今作でも重要な役割を担うであろう行動なので、「指示を出す」ということに多くの言葉を使うようになっているのではと思います。
最後に、少年の言葉で字幕になっていない言葉も、「ICO」の法則同様に訳してみます。
トリコが白い塔に向けて飛んだ瞬間
「アッテ!」→atte→etta→ietta→yatta→やった!
白い塔の頂上で、巣の向こう側を見ながら
「アカキャアルダルクック」→akakyaarudarukukku→ukkukuraduraaykaka→ukukuraduraikaka→ウククラヅライカカ→すみません何言ってるかわかりません。
たぶんここまで来たことを喜んでいるか、巣の向こう側へ飛んで行けるかどうかトリコに話しかけていたんだと思いますそう思っています。
※この台詞について、下記のページのインタビューで田中政伸氏が言及されています。
人喰いの大鷲トリコ スタッフ特別座談会 第二回:genDESIGN(2019年1月9日追記)
今後も言語についてわかることがあれば追記していきます。
以上、言語についての考察でした。
ひとつひとつ確認されたのですよね、本当にすごいです。
例えばイケゴ→ikego→kogekiなど、本来の日本語(と思われる)の頭の子音が少年の言葉からは聞き取れないのですが、それは私が日本人だからなのか、わざとそういうふうにしているのか…
他のまだわかっていない言葉もこれから判明していくといいですね!
とても興味深い記事ですね。
ICOやワンダもそうでしたが、このシリーズに出てくる言語はいつも不思議で不可解でそれを考察するのはとてもおもしろいですよね。
ところで、今日プレイしていて気づいたのですが少年が水中でトリコとはぐれ、狂暴トリコと遭遇しエレベーターに乗ってて襲われる時に少年が「オーレメー!」と叫んでいました。
これって「yamero(やめろ)」を逆さにしているのかなぁと思いました。
yamero→o-re-may
こんな感じで。
他にも色々分かると良いですね・・・!
トリコが初めて空中に飛んだ時、
「飛んだ!」→「あーどぅなとぅ!」
最後に大人になった主人公が鏡をかかげるシーンで、村の少年少女が、
「光った!」→「あったっきー!」
えーでぃうぃーん!は、
「EDIOWEEN」→「ねえおいで!」
かなーと思っています!参考になれば!
コメントありがとうございます。
ICOの時も細かい法則は、私もわかっていませんで…。
今回もきっと表面だけではわからない決まりが隠れているのかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
確かに「やめろ」に変換して違和感ないですね!
すべて解読するのは大変そうです…。
ありがとうございます!
なるほど!
たくさん解読してくださってありがとうございます!
制作チームから解説があるものでもないので、一つ一つ解読していく楽しさがありますね。