飯田橋ライブラリー図書委員会です。
今日もニュースレターvol.5より記事を紹介しますね!
注目の連載書評「厳選!おすすめ図書」を書いてくれたのは高3生の冨沢優之介さん。
今回、特別寄稿してくれました👏👏👏
紹介してくれるのは夏木志朋さん著「二木先生」です。
じっくりどうぞ。
僕がお勧めするのは、人間が感じる生きづらさや疎外感というものを描ききった作品である、夏木志朋さんの「二木先生」という作品です。
物語はある1人の高校生、広一の視点から始まります。
小さい頃から周りとは何かが違うと感じ“普通“になろうと努力をしていた広一はある出来事を境目に周りを見下すようになっていきました。
そんな広一が二木先生と出会い、遠回りをしながらも、生き方のヒントを受け取る様子が描かれています。
読み始めはこの本に共感ができず、ほぼ流し読みの様に読んでいたのですが気がつくと、不快感はありながらも、どこか共感ができるこの本に魅入られてしまっていました。
この本は、現代社会を生きていく上で誰もが経験し得る内容を書いた本だと思っています。大衆の様々な意見の中で生きていくこと、どれだけ嫌な自分も受け入れ、同じ自分として扱う必要があること、など人間の奥深くまで踏み込んでくる作品のように思えました。
また、読者の感情を動かしつつ最後の最後で回収をする素晴らしい技法にも注目して読んでいただきたいです。
僕はこの本に自分を重ね、共感をしながら、「自分を好きでいられる行動を取りなさい」という表現にとても救われました。
人間関係で悩んでいる人や今までに悩んだことがある人、生きづらいと感じた事がある人にぜひ読んで頂きたい作品です!
いかがでしたか?
冷静さの中にも情熱を感じちゃいますよね!
「二木先生」は飯田橋ライブラリーにもあります。
確かにインパクトある表紙なんですよ。
ぜひ手に取って見てくださいね!
そしてそして「厳選!おすすめ図書」に自分が書いた書評を掲載したい方、いつでもお待ちしてます!!
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