ゆっくりと降りてゆく螺旋階段
始めは軽快に
段々疲れて
今は
一歩一歩踏みしめ降りてゆく
上を見れば何も無い
はるか彼方明かりは消えてしまい
下を見れば何も無い
何処に終段が有るか分からず
階段の途中で立ちすくみたくなる
もう降りてゆくのはよそうか
いつからこの階段を降り始めたのか忘れちまった
君がここから降りて行ったから
君の後を追いかけて
何処までも降りてゆく螺旋階段
無限に続いている
君との隔たりがひどくなって
君はもう見えない
何処まで君は降りていったのか
既に行き着く所へ行ってしまったのか
一度も振り返る事もなく
君は私の事など構わずに行ってしまった
螺旋階段を降りて行ってしまった
その先に何が有るのか知りたくて
それでも私も降りてゆく
終わりのないこの階段