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アッラアアア

宝島 14

2019-04-09 | 宝島 ワンダーランド
辺りは明るくなり始めていた。朝の5時ごろだった。明朝の湿気に満ちた空気がジフの体全体を濡らした。昨夜から寝ていない彼の疲れはピークに達していた。体が重く、頭がぼーっとする。しかし彼に休むという考えは浮かばなかった。しばらくして今まで築いてきたものが、すべて崩されてしまうことが起こるかもしれないという現実が、彼に疲れを忘れさせた。 ジフは物陰から注意深くその二人組を観察していた。  . . . 本文を読む

宝島 13

2019-04-09 | 宝島 ワンダーランド
お父さん。彼は意思の強い男だった。彼の名前はジフ。 彼がこの島に生まれてすぐ、両親が離婚した。父親は島を出て行き、母とともにこの島に暮らした。 女手一つで育ててくれる母を支えようと、家事の手伝い、アルバイト、なんでもやった。ちょうどその頃近所の漁師に習って漁業も習得した。 彼には生きるという事に対する信念があった。島を守る、子供や未来を担う若者を守る事で、人間の営みを . . . 本文を読む