ちんちりれんその弐

「ちんちりれん」に引き続き、シャミラーな日々を綴ります。

「タロちゃん」

2011-08-23 | ひとりごと♪
身体がやっと良くなったので先日、実家のタロちゃんのお見舞いに行って来ました。

もう自力で立っていられなくなって、ずっと点滴状態なのは母と兄から聞いていたけど、ほんとに寝たきりで…。





獣医さんからお借りしている箱にビニール袋で作ったウォーターベッドを敷き、その上でタロちゃんは寝ていました。

朝晩、兄から注射器の大きいので獣医さんから出してもらっている缶詰のごはんを口に入れてもらい、もぐもぐと食べる。

神経がおかしくなっているようで、頭を反って、目は半分ちょっと開いたままです。



タロちゃんは17歳。

タロちゃんがうちへ来て1年もしないうちに私は結婚して家を出てしまいました。自分が考えているよりも早く結婚が決まったので…

お囃子マンの家にはシェパードのななちゃんという先住犬がいたのでタロちゃんを連れて行くのはあきらめたわけですが…



もう一匹いたフォックステリアのチャーリーを連れて両親がほぼ毎週末、山荘へ行っている間、私はタロちゃんと家にいて過ごしてました。

何も予定の無い週末は一緒に山へ行ってましたが、週末に予定がある時は家に居たので…。



うちに来たときから私が世話をし、夜は私の部屋で一緒に寝て過ごしました。


結婚して実家に帰ると、タロちゃん嬉しさのあまり暴れて失禁…なんてことも


電話すると、受話器で「タロたーん」と声をかけると母がタロちゃんの顔に受話器を近づけ、「わん」「タロたん、タロたん」「わんわん」という具合。


ちょうど今のPちゃんくらい。

ワンワン言いながら遊んでました。




多分、私がななちゃんを見て寂しそうにしてたのだと思う。

同じく犬好きの義母は「お父さんもお母さんも、タロちゃんがいるから寂しくなくていいねんよ。」と言いました。


私が結婚し、次兄が結婚し、父が亡くなり、長兄が信州の家に戻り…誰もいなくなった家で母とチャーリーとタロちゃんとの生活が始まりました。


と言っても、お昼間は次兄が仕事で同じ建物に来ているので、まったく一人ぽっちじゃないですが。


チャーリーは父が可愛がっていたで、父が亡くなって程なく癌で他界しました。

口元に癌ができ、屋外で飼っていたので傷口に蛆が湧いたりして、母から聞く限り看病はとても大変そうでした。

今の獣医さんにかかっていれば、確実にもっとマシに過ごせたと思いますが…。


父親、チャーリーがタテ続けに他界し、兄達の考え方の違いなどもあり、母は身体に変調をきたしました。

片側の顔面麻痺、高血圧、パニック症候群…


一週間ほどうちに来て養生し、元気になりましたが…やはり積もり積もった疲労と精神的なダメージが大きかったのかと。

一時はどうなるかと思ったものの、母は「タロちゃんの最期は私が看てやらないといけないから!」と、みごと復活しました。



・タロちゃんをなくした母。


・母をなくしたタロちゃん。



どちらを見るのもイヤだと思って今まで来ましたが、どうやらそのときは遠くないようです。

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