施設に訪問した印象がイメージと違っていたのには驚いた
正直、もっと暗い雰囲気で特別の施設と先入観でみていたのです。
学園担当の先生を交えて御話を聞く事が出来た。
施設の子供達は大人に対して不信感を持っていて
心の閉鎖的な子供が多いらしい。
虐待や親の離婚の為に犠牲になっている子供
全て大人の勝手な都合による犠牲者でもある。
もっとも心の傷は家庭の温かみを味わえない子供達
M君が想像していた中で経済的な理由から物欲に飢えているだろうと
大きな間違いをしていたことを後で気付かされることになる。
O君のことにもう少しふれてみると、
学校を卒業すれば福祉の仕事に就きたく勉強をしていた
出来れば自分が育ててもらった学園の教師として
お世話になった保母さんや子供達に恩返しをしたい夢を持っていた。
なんと素晴らしい目標と夢をもっている少年なのだろう
施設が家庭となって同じ屋根の下で集う家族なのだ。
このような同じ境遇に育っている環境の子供達は団結力あり
御互いに助ける気持ちがあって年下の子の面倒見がよく兄弟愛が豊だと思えた。
一方
当たり前の一般家庭の中で我侭に育てられる子供は
モノや金で解決しようとする親達の育て方に多くの問題を抱える。
そんな皮肉な結果を見比べてしまったM君であった。