命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

拡散のお願い

2015年09月11日 17時09分01秒 | 事件

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円山動物園のマレーグマ虐待死事件について

元気で穏やかに暮らしていた超高齢マレーグマ、ウッチーが円山動物園に何度も
見殺しにされました。動画を見るまではとても信じられないと思っていました。

非常に残酷ですが実際の映像をご覧になってください。(グロくはないですが
トラウマにご注意ください。)#3の3分後から暴行場面はありませんが、
ウッチーの肋骨骨折などのダメージがよくわかります。

札幌市円山動物園でのマレーグマ虐待の映像#1~3 (2015.7.24致命傷受傷日)
The Abuse of a Sun Bear at Maruyama Zoo, Sapporo, Japan. Very Severe
#1https://youtu.be/uS_r9b51m9o
#2https://youtu.be/KZY3jyjx40E
#3https://youtu.be/AZr3VazoqJ8

二頭を引き離そうともせず、大ケガの治療もせず放置(ネグレクト)した
円山動物園は「じゃれてるのか攻撃なのか判断できなかった。」
「ケガをしているそぶりなど変化はなかった。」と言っています。
また驚くことに、ペアリングの失敗により熊同士が「闘争」して死亡した事故だと
ミスリードされているのが現状で、市の立ち入り検査で虐待だと認定されても、
なぜかまだ誰も責任をとっていません。

あの悲惨な動画を見た人は必ず「見ない限り本当のことは絶対わからない」
と言っています。そしてあまりの理不尽さに怒り、哀しみ、彼女の無念をはらして
あげたいと多くの人たちが動いて下さっています。この動画が証する彼女に起こった
「本当のこと」を広めていただけないでしょうか? これ以上不幸な動物が
増えないためにもご協力よろしくお願い致します。

♪じゃれ合うマレーグマ ウッチーとハッピィ~Malayan Sun Bear
https://www.youtube.com/watch?v=ly41ZVhPLNo

♪マレーグマのウッチー「眠れる円山の美女」Utchy the sun bear, sleeping beauty
https://www.youtube.com/watch?v=USbYDe35GNU

♪室内で穏やかに過ごすウッチー(束の間の安らぎa short-lived great peace of mind)
https://www.youtube.com/watch?v=Q0g7SkZxXvk



参考までに
ブログ「命きらめいて」【円山動物園マレーグマ虐待死事件について】↓
http://blog.goo.ne.jp/inochikirameite/e/19f94e170df08b422be815d7e4419532


【海外に送る場合】

A female sun bear (Helarctos malayanus) was abused and found dead next morning at the Maruyama Zoo in Sapporo,Japan.

These are the videos with an long English explanation ↓

The Abuse of a Sun Bear at Maruyama Zoo, Sapporo, Japan. Very Severe
#1https://youtu.be/uS_r9b51m9o
#2https://youtu.be/KZY3jyjx40E
#3https://youtu.be/AZr3VazoqJ8

♪~Malayan Sun Bear Ucchi and Happi are playing each other
https://www.youtube.com/watch?v=ly41ZVhPLNo

♪Utchy (Ucchi)the sun bear, sleeping beauty
https://www.youtube.com/watch?v=USbYDe35GNU

♪Ucchi is spending calmly in a room(a short-lived great peace of mind)
https://www.youtube.com/watch?v=Q0g7SkZxXvk



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人間の身勝手さによって拉致され、動物園で一生を送ることになったウッチーは年を取り、利用価値がなくなったからと言って、ゴミのようにポイっと処分されたようなものだ。

実際にはウッチーは老いぼれてもなく、ブルーアイの美形で健康で元気なおばあちゃん熊だったから、まだまだ長生きして国内最高齢どころか世界最高齢も行けそうなくらい元気で幸せそうに生きていた。そんなウッチーをなぶり殺しの目に合わせるくらいなら安楽死で送ることもできただろうにと思うと涙がこぼれそうになる。

動物愛護法に抵触することは確かだと思われるが、誰も責任を取ることもなく担当職員たちに対する減給などの処分もない。悔しいけど今自分にできることは真実を広めることしかないが、なぜだ?!と理解に苦しむ人たちのマンパワーには予想できないものがあるのも否定できない。

「百聞は一見に如かず」で数々の素晴らしいブログや動画にリンクさせていただいていることにより、効果的にウッチーの愛らしさ、悔しさ、無念さなどをわかりやすく伝えることができると思います。
心から感謝申し上げます。ありがとうございました。<m(__)m>

札幌市立円山動物園の動物連続怪死不審死リスト

2015年09月11日 16時35分49秒 | 事件
≪札幌市立円山動物園の動物連続怪死不審死リスト≫

★2015年10月7日、ニホンザルのゆり太(20歳)麻酔による急性心不全で死亡
施設リニューアル後の移動中ケンカの為大ケガ 縫合手術後目覚めることはなかった

★2015年8月30日、マサイキリンのナナコ(11歳)が誤嚥のため窒息死 過長蹄による転倒で胃の内容物が逆流し気管支に詰まったとみられる

★2015年8月23日、グラントシマウマの飛馬(ひゅうま6歳)が新施設アフリカゾーンへの輸送中に死亡 ぶっつけ本番で馴致もせず実行 扉同士のサイズをチェックしなかったせいで手間取り暗くて狭い箱に20分も閉じ込められたのが原因 草食動物によくあるストレス性心不全による肺水腫だった

★2015年7月25日、マレーグマのメス「ウッチー」(推定30歳以上)が雄「ウメキチ」(5歳)と雌「ハッピイ」(8歳)の繁殖の補助的役割を期待され同居を継続 ウメキチに何度も襲撃されて大ケガを負い、5回目7月24日に激しい暴行を受けてとうとう致命傷を負い死亡 あまりの残酷さに客たちが中止を要望しても無視し繰り返した結果の人災だった(このことで札幌市動物管理センターの調査が入り「根グレクテオ型の虐待」だったとされ動物園愛護法に基づく改善勧告を受ける)

★2015年5月3日、コツメカワウソの「ずんだ」(生後9カ月)がプール内の濾過取水口に右後肢を吸い込まれ溺れて死亡 それまでも何度もカバーを外して遊ぶので危険と客が指摘しても何もしなかった

★2014年5月28日、マレーバクの「トーヤ」(2歳半)屋外プール内の壁と鉄柵との間に左顎を引っかけ溺れて死亡

★2013年4月24日、インドオオコウモリが原因不明で死亡

★2013年1月8日、シンリンオオカミの「キナコ」(13歳)が、檻越しに肢を咬みつかれ引き寄せられた結果 肢を食いちぎられて観客に見られながら死亡

★2013年1月7日、コツメカワウソの「コチカ」(1歳)がプール内で死亡していた 原因不明

★2012年1月22日、イヌワシ(オス、36歳)が、ケージに激突して死亡

★2010年11月13日、エゾヒグマの「とわ」(2歳)と「カステラ」(0歳)が鍵の不具合で同じ放飼場に入ってしまい仔熊だった「カステラ」が「とわ」に客に見られながら襲われ死亡

★2010年3月1日、ワラビーの「サンデー」(3歳)暖房か器具から急に噴き出たスチームに驚いて壁にぶつかって死亡したとみられる

おわりに

2015年09月11日 15時57分42秒 | 事件

9.おわりに


6月20日に肋骨骨折してから一か月間、治りかけては傷つけられる苦しい日々を送ったウッチー。健やかで美しかった身体はボロ雑巾のように傷だらけになっていたことは色々なブログの写真やビデオから知ることができる。

何よりも動画をアップロードしてくださった方に心からの感謝と敬意を払いたい。あの動画がなかったら「熊同士の闘争」で風化されていたことだろう。

ウッチーが不幸せな仲間たちを天国から呼び寄せているかのように、動物たちの不審死が続いた。

シマウマの飛馬は扉のサイズ合わせをしなかったという準備不足により、馴致もなく20分もの間真っ暗な箱に閉じ込められ他結果、草食動物にあるストレス性のショックからの肺水腫で死亡。

キリンは過長蹄によりバランスを崩しての転倒の衝撃で胃の内容物が逆流し気管につまり窒息死。

どれもこれも動物に十分に時間をかけて世話をしないことによるもので偶然性のある事故ではなかったのだが、事故としてメディアには流れる不思議さ・・・。

新聞やニュースがいい加減なものだということを知って、ますます失望することとなった。どこか一つでも真相を報道してくれるメディアがないものだろうか。

動物園は少子化の波を受け過当競争の時代を迎えている。統廃合も視野に入れて、営利重視のよって動物たちの福祉がなおざりになることがないように国内の動物園全体で調整して、健全に運営をしていっていただきたいと思う。

旭山動物園の元園長さんが「ありえないことだ。」と驚いたこのウッチー事件の真相を追求し、無残な死に方をしたウッチーの無念をはらして安心して成仏できるように弔ってあげたい。それまでは不審死は続くのかもしれないと思う。悪いことはできないものである。

円山動物園は完全に失ってしまった信用を取り戻すためには罪を認め、何らかの処分を受け入れ、心を入れ替えて動物に向かい合わないと再生は非常に難しいものとなることを肝に銘じてほしいと思う。

しかし、今だにだれも責任を取らず、監視人数が足りずにああいうことになったから、獣医師を増やすことにした、というだけの改善案には反省の色が見えない。そんな保身に終始する姿勢には人々の反感を招くだけだと思われる。

そして、金儲けの道具としか思っていない人たちに飼われている不幸な動物たちは天国からウッチーからの呼びかけに次々と答えているかのように、旅立っている。それはこれからも続くのだと思う。

「ネグレクト型の虐待による死亡事件」だと管理センターから断罪されているにも関わらず、反省の色が見られず、四頭の象の導入も実行しようとしているという。

ウッチーのような残忍で哀しい虐待死亡事件を再び起こさないためにも慰霊碑を建てるよう要望を出している人が多いが、なぜだか頑として拒む円山動物園には、天誅が下ることはまちがいないと思う。

ウッチーのあの透き通るすべてを見通しているような青い瞳を、この事件とともに決して忘れることはない。

考察

2015年09月11日 15時28分41秒 | 事件
8.考察

なぜケンカを仕向けたのだろうか
熊はテリトリー争いのために死ぬまで争うことはなく、自分の物だと認識した餌に強い執着を示す動物で死闘になるのはお互い譲らなかったときだ。

狭いスペースに好物のフルーツを置いて仲の良くない熊を放したらどうなるのか素人でも想像に難くない。

それも100歳相当の小さな雌の老齢熊と20歳相当の筋肉隆々とした雄熊を闘わせた。
なぜそうする必要があったのかというと、前日まで雌熊ハッピィが優位の状態だった。このままでは雄熊を受け入れず、繁殖は無理だと判断したのだ。(園サイト内の報告書参照)

そこで、S課長のハッピィには「とことん順位をわからせなければいけないのよ!」とC獣医兼飼育展示一係長の「いい加減に力関係をはっきりさせてやらないと先に進まない」との指令が下り、「仲介役」別名※1「咬ませ犬」的役割」として力の弱い高齢熊ウッチーを一緒にすることになった。

ここからは故意としか思えない展開になった。
自分の優位がわかると回を重ねるごとにウメキチの攻撃はエスカレートしていく。雄としての自信をさらにつけさせて、それをハッピィに見せることでハッピィも一目置くようになっていった。

7月に入ると「仲介役」「なだめ役」とごまかす「咬ませ犬作戦」が上手く行って、ハッピィもウメキチと仲良く過ごせるようになったにもかかわらず、24日にも同居させたのだ。

それまでは2.3.4回とも短い時間(園は数分と発表)の攻撃だったのだが、その日は合計20分間の攻撃を受けた。

やられっぱなしだったウッチーも最後の力を振り絞って、寝室前では正面からは怖いのか尻を押し付けてウッチーを押しつぶそうとするウメキチの首に噛みつき反撃するとウメキチは離れて行った。

しかし、時はすでに遅く、肋骨を4本折れて内臓に突き刺さるという大変な致命傷を負っていた。手は震え、靭帯でもやられたのか足がガクンとなって歩くこともままならない状態なので、なかなか寝室へと登れない。

肺に突き刺さっていたであろう肋骨は激痛と呼吸困難でウッチーを苦しめる。痛みやスキを見せたがらない動物はよろよろと歩けなくなったらよっぽど重症で、命が危ない状態だという。

右脇腹はバコンバコンと大きく波打ち、重篤なフレイルチェストの症状がはっきりと見て取れる。

寝室に入ってもリンゴを食べるどころではなく、ウッチーは激しい痛みに耐えて扉のそばでうずくまったのだろう。ウメキチが恐ろしくて寝室に駆け込んだあと、様子を見ていたハッピィがウメキチが来ないかと外の様子を伺っているのが見える。

その後、致命傷を負ってから約4時間後の7時には職員たちは帰ってしまい、誰もいなくなってしまった。

右胸下部の肋骨が4本折れ、胸膜、横隔膜を突き破りその穴に腸が出ているほどの重度の内臓損傷だから、腹腔内への大出血でもう手の施しようがなく既に亡くなっていたのではないかと思う。もしくは意識もないくらいの儒危篤状態ではなかったのか。そうでなければ苦しそうにうずくまっている動物を置いて7時に帰るだろうか?

信じがたいことに、獣医師はこのような重篤な症状にも気が付かなかったと発表したのだ。

この事件では知らなかった、わからなかったという素人のようなミスがあまりにも多くて非常に不自然だ。ミスだと言えば何でも許されるわけじゃないのに、不思議でしょうがない。

闘犬やイオマンテが認められている土地柄なのでこのような死に方はたいしたことじゃないのかもしれないが、涙が出るほど残酷で無残な死に方だ。
円山動物園は年老いたウッチーと血気盛んな若い雄熊とを一緒の囲いに入れ、好物の餌を置いて攻撃を仕向け致命傷を負わせて、治療をせずに放置という虐待を行った。この重大なミスのつながりのどこに偶然性があるというのだろうか。

ウッチーは円山動物園に故意に口減らしのために殺されたのだ。1000歩譲って※2「未必の故意」で見殺しにされたのは間違いないと思う。

赤字続きで苦しい経営状態で、客を呼ぶには高齢熊より仔熊がほしい彼らは空き部屋、若熊のカップリングの成功、口減らしすべてを叶えられるストーリーに賭けた。

自分の手を汚さず、一石三鳥ものおいしいシナリオだ。はっきり言って腐りきっている。

28年もの間動物園に、人間に尽くしてきたのに、人間に殺された理由は動物園の営利主義だったとは本当に情けなく思う。薬による安楽死という方法さえも却下する心根がそら恐ろしい。

※1咬ませ犬とは
本来は闘犬において調教する犬に噛ませて自信を付けさせるためにあてがわれる弱い犬のことである[1]。他の通称としてアンダードッグがある。
(ウィキペディアより抜粋)

※2未必の故意とは
確定的に犯罪を行おうとするのではないが、結果的に犯罪行為になってもかまわないと思って犯行に及ぶ際の容疑者の心理状態。殺人事件の場合、明確な殺意がなくても、相手が死ぬ危険性を認識していれば、故意として殺人罪が適用される。(コトバンクより抜粋)


「事故の原因は全て判断ミスでした。」

2015年09月11日 15時25分13秒 | 事件
7.判断ミス

全て「大丈夫、何とかなると思った判断ミスでした。」ということなので、それらのミスを列挙してみた。

①単体で生活するというマレーグマの習性を調べもせず、若熊たちの繁殖がうまく行くように高齢熊を一緒にするという前代未聞の仲介役作戦をお気軽に採用し3頭で同居させたミス

②普通はする下準備なのだが、安全のために何度も時間をかけて網越しに安全だとわかるまで対面させることをしなかったミス

③水圧ホースや麻酔銃などの準備とともに待機もせず、残酷な攻撃を止めさせようとしなかったミス

④若熊たちの「仲介役」「なだめ役」のためウッチーを混ぜたと言いながら、二回もウメキチと二頭だけにしたミス

⑤ダメモトでと言って、100歳相当の雌熊ウッチーとウメキチがカップリングできて仔熊が産まれるかもしれないと期待した?ミス

⑥食べ物に強く執着すると言う熊の生態を無視して、まだ慣れ合ってもいないのに、フルーツというご馳走が出る日にわざわざウメキチと二頭だけにしてケンカを誘発してしまったミス

⑦繰り返す度の外れた同居訓練とやらを見た客たちが「このままでは死んでしまうから止めさせて」と申し入れても「死にませんから」「素人は黙っとれ!」などと答えて聞く耳を持たなかったミス

⑧致命傷を負った24日までの5回の同居訓練のうち2.3.4回目とも激しく暴行されその度にケガを負い、大きなケガもあり危険な状態だったのに、訓練を何度も繰り返してしまったミス

⑨若熊たちがすでに穏やかに同居できるようになっていたにも関わらず、とどめを刺すように5回目も一緒にさせたミス

⑩5回目24日の合計20分ものウメキチによる長く激しい一方的な攻撃を、じゃれ合ってるだけだから大丈夫と判断したミス

⑪致命傷を負った24日の同居訓練終了後、新米獣医師でもわかるフレイルチェストを見逃し、ケガはたいしたことないから治療も検査も必要なしと判断したミス

⑫その日以前からの肋骨骨折(6月20日と推定)を見逃していたミス

⑬高所からの落下したせいかもしれないと言い訳したミス

⑭動画が知られる前「じゃれてるのか攻撃か判断できなかった。」から引き離さなかった。「普通に餌を食べケガをしているそぶりはなかった」から治療をしなかったと新聞社にコメントをしてしまったミス

⑮「熊同士の闘争(ケンカ)が原因」「ウメキチが後ろに回ろうとするのにウッチーが嫌がったのがケンカの原因」と報告書内でミスリードし続けるミス

⑯動物園の取決めである「動物に苦痛を与えないこと」「来園者に残酷な場面を見せないこと」などを知らなかったかのようなミス

⑰動員効果の高い仔熊の繁殖のためなら高齢の個体を犠牲にする形で、苦痛を与えながら殺処分してもわからなければいいだろうと判断されかねないことをしたミス

⑱まさか動画をアップされて、それがネット上で拡散し、揺るがぬ証拠となってしまうとは思わなかったミス

⑲嘘やごまかしばかりのいい加減な報告書を書いたミス

⑳動物管理センターに ※「ネグレクト型虐待」と断定されても、はっきりと認めずケジメを付けないままでいるミス

まだまだ書き足りないが、このようなたくさんの判断ミスで?ウッチーを何度も何度も見殺しにしていることがわかると思う。素人でもなかなかここまでミスを繰り返しはしない。

★人々の怒りと哀しみは円山動物園が事実を隠蔽しようとし、清く過ちを認めない姿勢に対するものが大きいと思う。何をしてもウッチーはもう帰ってこないのだが、この感情は彼女の魂と彼女を思う苦しい気持ちが完全に昇華されるまでは、決して終わることはないだろう。


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※「
ネグレクト型の虐待」 札幌・円山動物園のマレーグマ問題
北海道新聞 8月22日(土)9時54分配信

同居訓練中に雄に襲われ、死んだマレーグマのウッチー(円山動物園提供)
札幌市動物管理センターが異例のに勧告
 札幌市円山動物園でマレーグマの雌ウッチー(推定30歳以上)が同居訓練中、若い雄に襲われて死んだ問題で、同市動物管理センターは21日、繁殖を含む管理体制など組織全般に問題があるとして同園に対し、動物愛護管理法に基づく改善勧告を行った。同センターはその後の記者会見で「ネグレクト(放置)型の動物虐待だ」と指摘した。

 日本動物園水族館協会(東京)によると、公立の動物園に対する改善勧告は「極めて異例」という
 同センターの向井猛所長が同日、同園の柴田千賀子飼育展示課長に勧告書を手渡した。勧告は同園が行った3頭による同居訓練の成功例が他になかったことや、約20分間にわたる雄の攻撃中も放水などの中止措置を行わなかったことを指摘。「過度な動物間の闘争を避ける」「必要な診療を受けさせる」といった、同法が定める基準7項目を満たしていないとした。
全職員に適正飼育を理解させる教育を求める
 その上で、《1》同園の動物全ての管理体制の見直しと、必要な人員確保やマニュアルの整備《2》全職員対象に適正飼育を理解させる教育―などを行い、改善計画を今月28日まで、改善結果を9月30日までにセンターに報告するよう求めた。

 訓練は雄ウメキチ(5歳)と雌ハッピイ(8歳)の繁殖を進めるため、ウッチーを「仲介役」に6月16日から5回実施。ウメキチのウッチーへの攻撃は7月24日まで続き、翌25日にウッチーが死んでいるのが見つかった。5回のうち3回は飼育員や獣医師ら2人が立ち会ったが、7月6日と24日は飼育員1人だった。北海道新聞

札幌・円山動物園に改善勧告 負傷マレーグマの保護怠る
日本経済新聞 2015/8/22 11:45
札幌市円山動物園で飼育されていたマレーグマが負傷した後に死に、市は22日までに、適切な保護を怠ったとして、動物愛護管理法に基づき、園に改善するよう勧告した。市によると、こうした勧告が動物園に出されるのは珍しいという。
 同法は負傷した愛護動物の適切な保護を怠るなどした場合、100万円以下の罰金を規定。市は北海道警にも情報提供しているという。
 死んだマレーグマは推定30歳以上の雌「ウッチー」。園では1987年から飼育していたが、7月25日に死んでいるのが見つかった。同じ放飼場にいた若い雄に攻撃され、折れたあばら骨で内臓が傷ついたのが死因とみられる。当時、この若い雄を含む2頭と同居する訓練中だった。
 調査した市動物管理センターは(1)獣医師や飼育員の観察が不十分で、動物同士の過度な闘争を防ぐ措置を講じていなかった(2)高齢でけがをしたウッチーに十分な治療を行っていなかった――などの点が法令違反に当たる可能性があると判断した。
 勧告では、全ての動物の管理体制を見直して必要な人員を確保するとともに、法令に適合するよう必要なマニュアル類を整備するよう求めた。立案した改善計画や結果の報告も求めている。〔共同〕



大きな疑問点

2015年09月11日 15時01分01秒 | 事件
6.大きな疑問点

今のところ思いつく疑問符だらけの問題点をあげてみた。
それらに対する具体的で、納得できる説明はされないまま、判断ミスだと繰り返すだけだ。


①普段は単独で行動し、繁殖期と子育て中しか一緒に生活することはないマレーグマなのに
超高齢熊ウッチーを若熊たちの「仲介役」「なだめ役」に期待したいう同居訓練の必要性とは何か

②そういいながら、ウメキチと二頭だけに二回もさせた理由は何か

③なぜ相性が悪く危険な状況のままなのに、何回も一緒にさせたのか

④それまでは数分間だったと言うウッチーへの襲撃だが、人間でいうと100歳相当の小さく超高齢な雌熊ウッチーは力でかなうはずもなく、深く咬みつかれ振り回されていて、命の危険があることは素人目でもわかるのに、なぜ最後の日の激しい20分という長時間の攻撃を止めさせなかったのか

⑤獣医は症状が顕著で、簡単に診断がつくあのような重篤な怪我をなぜ見抜けなかったのか


⑥若熊たちの繁殖がうまく行き、子供が増えたら部屋が足りなくなるが、どうするつもりだったのだろうか


円山動物園の「事故」報告書上の説明について

2015年09月11日 14時43分08秒 | 事件
5.円山動物園の報告書上の説明について

○5回の同居訓練でウッチーが受けてきたケガの部位や状態についてあいまいな報告がなされている。

約5週間に渡ってウッチーとウメキチが一緒にされた5回の訓練のうち、一回目は三頭とも「闘争なしと」報告書に書いてあり、ある常連さんのブログ↓の内容とも一致している。
http://blog.livedoor.jp/miyanomayu3/archives/8219827.html

ハッピィがウメキチを甘く噛んだくらいで「すぐに中止」したからかもしれないけれど三頭ともケガはなかったようです。予定は一時間のはずだがウメキチを守るためにか、報告書によると40分で終了。

ウメキチのウッチーに対する攻撃は2.3.4回目と続き
二回目の6月20日には右後肢(太もも?)に大ケガ(北海道新聞記事)と肋骨骨折が推定される。ひどい咬み傷は3回ともあったのだが、報告書には四回目7月6日の後肢裂傷としかしか書かれていない実際は左肢の裏だということがわかる動画を発見した。
あいまいな報告書の書き方からひょっとすると両足大ケガなのか?と疑ったがこれで判明した。繰り返す大ケガを隠ぺいしようとしたことが見て取れる。
二回もの大ケガをはっきりと報告しないのはなぜだろうか。正確なケガの回数や状況を考えれば、そのうち決定的で致命的な大ケガをするのは十分推測できることと思う。

四回目7月6日の同居訓練で受傷したと思われるぱっくりと空いた傷口をごろごろと寝っ転がりながらぱっくりと割れた左脚の裏を舐めるウッチー↓
https://www.youtube.com/watch?v=Q0g7SkZxXvk

○なぜ治療しなかったかについて
「骨折やヘルニアについての発生を疑うような外観所見が見られなかった」

「死亡する前は右後肢の跛行が気になっていた。死亡する前日獣医によると15時半過ぎ頃の闘争直後獣医師が見に行った際は、最初はせわしなく動き呼吸は荒い状態だった。16時頃多少呼吸は落ち着いてきた。17時頃落ち着いて休んでいた。担当飼育員は19時頃まで断続的に観察し、リンゴを食べたのを確認した。」ので帰宅したと報告。

○園での解剖結果について
はじめは、折れた4本の肋骨が胸膜と横隔膜に刺さり、そこから腸感が出てしまったヘルニアで死亡と発表。

報告書での解剖結果
死因:腸管の横隔膜ヘルニア
① 右第12~第15肋骨の骨折
②肋骨の骨折端による重度の右脇腹損傷と右横隔膜の穿孔
② 腸管の横隔膜ヘルニア

○死なせた原因について
準備不足のまま実施し、監視体制が不十分なまま続け、中止の判断を見誤ったなど体制の不備によるものと報告

《前代未聞の同居訓練をした園側の理由と疑問点》
「この理由として、
●「雄はまだ若く、過去に雄と同居生活をしていた経験のあるウッチーをも同居させることで、時間経過によりウメキチがハッピイへ接することに慣れることを期待したこと、

(一頭で生活するマレーグマをいきなり多頭飼いにする危険性についてはどう考えたのだろうか?)

●ウメキチとハッピイに小ぜり合いが続くこととなった場合には、もう1頭がいることで闘争への抑止を期待したこと、
(それは攻撃欲をウッチーへと向かわせるということですね?)

●居訓練の前段階として、同居を続けてきたウッチーとハッピイを分けると、ハッピイが落ち着かなくなったことによります。」
(発情期になれば雄熊にも興味を持つようになるのでそれまで待てばよかったのでは?)


○避難所となる寝室への扉について
「同居訓練はいつでも寝室に逃げ込めるように扉は解放し、同居訓練場所の展示スペースからの出入りを自由にしていた。」とのことだが、
締まっていたと言う目撃証言もあり、そばに来たら開けるという状態だったのかもしれない。

○報告書についての私見
サイトで発表された報告書はごまかそうとすることばかりに力が注がれたようなあいまいな表現が多く、非常にわかりにくい内容になっている。

また、なぜ6月16日から始めようとしたのか、発情の様子はどうだったのか、毎回の訓練でウッチーがどこをケガしてどのように治療したのか、何をどれだけ食べたのか、どのように治療したのか、食欲はあったのか、同居訓練はどんな成果があったのか、ウメキチとの交尾を望んでいたのか、なぜ危険な同居を繰り返したのか、どこがじゃれていたと判断したのかなどたくさんの肝心なところが曖昧、もしくはすっぽりと抜けている。

後から付け足したように、「もうやめようとしたところだった。」と言うような言い訳も目立つ。

(参照先)
円山動物園公式サイト↓
http://www.city.sapporo.jp/zoo/index.html
マレーグマ、ウッチーの死亡事故について↓
http://www.city.sapporo.jp/zoo/malayansunbear.html
事故報告書↓
http://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/jikohoukokusyo.pdf
質問に対する回答書その1↓
http://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/shitsumongoikenkaitousyo.pdf
質問に対する回答書その2↓
http://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/kaito-2.pdf
改善計画書↓
http://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/kaizen-keikaku.pdf

死亡発見日の様子とマスコミへの返答

2015年09月11日 14時27分33秒 | 事件

3.死亡発見日の様子

20015年7月25日午前9時 
死後硬直したボロボロのウッチーがうずくまったまま死んでいるのを出勤してきた?飼育員が発見した。解剖したのが円山動物園の獣医なので、死亡推定時間についてはスルーしてある。死後硬直していたとの話はそう職員から聞いた人がいたようだ。夏の暑い時期にすでに死後硬直していたということならば、死亡推定時刻はかなり早かったのではないかと思われ、24日死亡説が強くなる。

円山動物園のホームページのウッチー死亡報告では25日と発表しているが、公式の文書には死亡を確認したのが25日と書いてあり、はっきりせず怪しいので、25日はあえて死亡発見日と書くことにする。

報告書にはケガに対しても、死亡に対しても、大切な医学的所見が本当にしっかりと詳しく書かれてなくて呆れてしまう。そんな報告書を受け取って、たいして突っ込みもしない同じ札幌市の文書は同じく完全に信用してもらうことはできないと思う。

24日はハッピィが落ち着かない様子だったので、なんといつものように一緒に寝室に入れたと言う。二部屋しかないのでしょうがないと言えばしょうがない施設設計なのかもしれない。こうして人慣れして信頼していただろう人間には看取られず、仲の良かったハッピィがそばで見送ったことになる。あまりに可哀想で何度も見れないが、動画の中で最後のところで丸窓から見ている(だけの)飼育員の顔何度も見上げるウッチーの気持ちを考えると切なくて、怒りがこみ上げてきてどうしようもなくなる。

取材にはリンゴがなくなっていたから食べたと思ったと言い、後日リンゴはハッピィが食べたかもしれないとなり、それからウッチーは何も食べていなかったようだと変わっていく。

4.マスコミへの返答

二頭を離さなかった理由について
「じゃれてるのか攻撃なのか判断できなかった」とNHKに、「前日は普通に餌を食べていたし、怪我をしているそぶりなど行動に変化はなかった」と放置した理由を※北海道新聞に答えた。

死因については肋骨が折れたことによる内臓損傷で、骨折は24日ではなくもっと以前なので、高所からの落下の可能性もあると説明した。

しかし、時間が経つにつれて動画の存在がわかると、
「やっぱり、リンゴは同居中のハッピィが食べたのかもしれない。」

「薬を塗っておいたパンを置いて帰ったが全く食べられていなかった。(何も口にしていないかもしれない。)」と説明が変化。

死なせた原因については「飼育員一人しか監視していなかったから。」と説明。


※新聞記事は古くて残っていないが残してくれている人がいて本当にありがたい。↓
https://www.youtube.com/watch?v=PCVqTy_Uz10

残虐な同居訓練により死亡

2015年09月11日 13時12分20秒 | 事件
2.残虐な同居訓練により死亡

5歳のウメキチと8歳のハッピィの繁殖を目指して、それまで雄雌分かれて生活していた三頭を慣れさせるための同居計画を実行することになった。30歳を越えてるウッチーは若熊たちの「仲介役」「なだめ役」として一緒に訓練させられることになった。

共有する展示スペースである屋外放飼場で一緒に放たれる約一時間ずつの訓練はハッピィとウメキチは20回以上行った中、ウッチーとウメキチは5回。繁殖を望む若熊たちの仲介役として同居させたにもかかわらずウッチーを2回も二頭だけにした結果肋骨骨折という大怪我をさせている。

20015年
6/16①ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(ケガなし)
6/19 ウメキチ、ハッピィ
6/20②ウメキチ、ウッチー(右後肢ひどい咬傷、肋骨骨折?)
6/21 ウメキチ、ハッピィ
6/22 ウメキチ、ハッピィ
6/23 ウメキチ、ハッピィ
6/26③ウメキチ、ウッチー(咬傷)
6/27 ウメキチ、ハッピィ
6/28 ウメキチ、ハッピィ
7/3  ウメキチ、ハッピィ
7/4  ウメキチ、ハッピィ
7/5  ウメキチ、ハッピィ
7/6 ④ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(咬傷、左後肢にひどい裂傷)
(7/10 ウメキチ、ハッピィ報告書に記録はないが目撃情報あり)
7/11 ウメキチ、ハッピィ
7/12 ウメキチ、ハッピィ
7/13 ウメキチ、ハッピィ
7/14 ウメキチ、ハッピィ
7/17 ウメキチ、ハッピィ
7/18 ウメキチ、ハッピィ
(7/19 ウメキチ、ハッピィ報告書に記録はないが目撃情報あり)
7/20 ウメキチ、ハッピィ
7/21 ウメキチ、ハッピィ
7/24⑤ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(右脚甲部咬傷、4本の肋骨骨折による内臓損傷の致命傷)
7/25 ウッチー死体で発見される(午前9時)
    ウメキチ、ハッピィ


《ウッチーの同居訓練の詳細》
1回目:6月16日初めての同居訓練は3頭一緒だった。
闘争と呼べるものはなく、ウメキチは仲の良い雌たちに下に見られてあしらわれ逃げ回ってばかりいた。ハッピィに咬まれ同居中止。ウッチーとウメキチの闘争はなくケガもなかった。

乱闘もなくケガと呼べるものはなかった。

2回目:6月20日ウッチーの同居訓練二回目はなぜかウメキチと2頭によるものだった。2
共有する展示スペースにはこの日特別な美味しいフルーツの御馳走が並べられていた。

食べはじめた時にウメキチもやってきてウッチーに後ろからちょっかいを出したが発情していないウッチーはウメキチに興味はないし邪魔されたくないので 威嚇した。その瞬間ウメキチが襲撃を開始。

ウメキチの一方的な激しい攻撃は何分か続いた。
暴行後傷だらけになって、ずっとへたり込んでしまった様子から見て、肋骨4本の骨折はこの時だったと推測される。気の休まらない約30分間の同居訓練終了。見学していた小さな子供たちが怖くて泣きだしたくらいひどいものだった。

この時以来痛みのためだろう、ウッチーは食欲もなく、部屋の隅でじっとしていることが多くなった。本能的に骨折を治そうとしていたと思われる。

その後も計画通り同居が続いた。
心配した客たちには「飼育担当者が裏でこっそり様子を見ていますのでご安心ください」との張り紙 を貼って対応していた。


3回目:6月26日は再びウッチー、ウメキチ2頭のみの同居訓練だった。
数分間の攻撃を受け咬まれ傷多数で美しかった毛並みは度重なる傷穴や咬み傷でボロボロになった。

4回目:7月6日3頭一緒の同居訓練でウッチーはウメキチから三度目の襲撃を受ける。後肢にひどい裂傷を負った。
この後傷が化膿したので17日から三日間抗生剤を処方された。

5回目:7月24日3頭一緒に同居訓練。
若熊だけの同居訓練も毎日のようにされていて、二頭だけでも大丈夫なくらい十分慣れてきていたのに、再びウメキチと一緒にする。初日を除いて常にひどく咬まれてケガだらけだったにもかかわらず同居を強行した。心配する客用には裏でこっそり見てるから…と看板を貼っていた。http://i.imgur.com/KVVDjkP.png

ただ何もせず座っているウッチーの背後から襲い、押し倒し、激しく咬みつき振り回すウメキチの圧倒的なパワーにウッチーはされるがままの状態。

激しい攻撃は合計すると20分にもなった。飼育員はその間監視窓から見ているだけで、離そうともしなかった。午後3時半ごろフラフラになりながらやっとのことで寝室へ避難した。

この日ウッチーは右脇下部の肋骨4本の骨折とその骨が刺さり内臓を損傷するという致命傷を負った。

客たちが「このままでは死んじゃうから止めさせて。」とそれまでも何度も頼んでも「素人は口出しするな!」と獣医師や飼育員に言われ、同居訓練は中止することもなく繰り返された。そんななか、最後の日、文字通り泣く泣く撮影してくれた動画が見つかった。(すすり泣く声が聴こえている)

この動画を見ない限り誰でも、真実からかけ離れたコメントしかできないと思います。
非常に残酷ですが実際の映像をご覧になってください。(グロくはないですが
トラウマにご注意ください。)#3の3分後から暴行場面はありませんが、ウッチーの肋骨骨折などのダメージがよくわかります。

円山動物園でのマレーグマ虐待の映像#1~3 (2015.7.24致命傷受傷日)英語&日本語説明文付
The Abuse of a Sun Bear at Maruyama Zoo, Sapporo, Japan. Very Severe
#1https://youtu.be/uS_r9b51m9o
#2https://youtu.be/KZY3jyjx40E
#3https://youtu.be/AZr3VazoqJ8

肋骨骨折は新米獣医師でも見分けられる※1フレイルチェストという症状を動画からはっきりと外観所見できる。※2骨折した肋骨が刺さったことによる右わき腹の「重度の内臓損傷」と「腸管のヘルニア」、このような大ケガを負えば腹腔内への多量の出血があり、間もなく意識がなくなるなどの重体を示す状態になったと思われる。

動画#2#3では、左脚を負傷したウッチーがガクンガクンとなってしまいまともに歩けない様子が映っている。骨折や脱臼、靱帯断裂などのひどいケガだと思うが、報告書にも説明はない。

このあと薬を混ぜたはちみつを塗ったパンを置くよう指示し、※3帰宅してしまったのだろうか5時以降には様子を診に来ることがなかった獣医師は、もう助からないと判断していたのだろう。そんな重篤な症状のウッチーをそのままにして午後7時に帰った飼育員に呆れてしまうが、もしかするとウッチーの死亡を確認したからかもしれないとも思う。

※1
フレイルチェストとは
多発肋骨骨折のうち、連続する3本以上の肋骨がおのおの2箇所以上で骨折した場合や、胸骨(きょうこつ)骨折に両側肋軟骨(ろくなんこつ)骨折を伴う場合には、この部分が胸郭全体との連続性を断たれて、正常の呼吸運動と逆の動き、すなわち吸気時に陥没して呼気(こき)時に突出するという奇異(きい)呼吸を示すようになります。これをフレイルチェストと呼びます(図34)。
 フレイルチェストは、胸部外傷のなかでも最も重症のもののひとつで、重い呼吸不全から死に至ることも決してまれではありません。呼吸不全の原因は、多発肋骨骨折に伴う胸壁内血腫(きょうへきないけっしゅ)や腫脹(しゅちょう)、多発肋骨骨折に起因する激しい疼痛のために換気量が減少すること、痰の吐き出しが困難になること、や肺裂傷(はいれっしょう)の合併などが主なものです。
…奇異呼吸(シーソー呼吸)がみられ…診断は、特徴的な奇異呼吸運動から容易です。
…フレイルチェストは、前述したように胸部外傷のなかでも最も重症のもののひとつであり、救命救急センターや集中治療室(ICU)での専門的治療が必要です。…本症が疑われたら、ただちに救急車を呼び、救急隊の応急処置を受けながらしかるべき施設へ搬送してもらわなければなりません。

(Yahoo!ヘルスケアhttp://medical.yahoo.co.jp/katei/310862000/?disid=310862000のフレイルチェストのページより抜粋)

※2
円山動物園が作成した事故報告書参照のこと(6.死因について)
https://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/jikohoukokusyo.pdf

※3
動物管理センターが立ち入り検査後発表した文書(3 円山動物園マレーグマ舎の立入検査の概要の(2)ウ参照)
http://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/201508/documents/mareguma-kaizenkankoku.pdf