緊急地震速報が流れるとすぐにテレビをつけて震源を確認します。マンションの上階は結構揺れるものです。日本は地震が多い国ですので、家具などの転倒防止対策は怠りなく。
法隆寺五重塔は、飛鳥時代に建てられた世界最古の木造建築の一つです。607年に創建され、670年の火災で焼失後再建されたようです。この五重塔は、地震に耐えるための高度な建築技術が使われています。各層は独立しており、地震の際には各層が逆方向に揺れることで振動を吸収し、中央の心柱が揺れを軽減、建物の崩壊を防いているとのこと。法隆寺五重塔の耐震構造は、現代の超高層建築にも応用されているということです。
五重塔の建築技術は、インドのストゥーパをモチーフにし、中国を経由して日本に伝わる中で、日本の伝統的な建築思想が加えられ、独特な層塔として完成しました。ストゥーパは、仏教の開祖である釈迦の遺骨や遺物を納めるために建てられた仏塔です。インドの有名なストゥーパとしては、サーンチーの仏教建築物群があり、特に第一塔はアショーカ王が紀元前3世紀に築いたものだそうです。仏教の聖地として古くから栄え、現在もその美しい彫刻や建築様式が評価されています。
アショーカ王(紀元前268年頃 - 紀元前232年頃)は、インドのマウリヤ朝の第3代の王であり、インド亜大陸をほぼ統一したことで知られています。仏教に深く帰依し、仏教の教えに基づいた統治を行いました。
法隆寺は、聖徳太子が創建した寺院で、1993年に日本で最初に世界文化遺産に登録されました。約1,300年もの長い歴史のなかで、幾度もの地震に耐えてきた誇るべき建物は、日本を代表する木材である『ヒノキ』で造られているそうです。
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