いぬくそ看板の向こう側

いぬくそ看板の背景に存在する「人間ドラマ」を紹介するブログです。

スバルプレオ その2

2020-04-12 16:30:00 | 背景はクルマ
いぬくそ看板物語(2) 

2010年1月18日、京都府宇治市にて。 
この写真は、初期のいぬくそ看板撮影のスタイルが確立された頃のものである。当時は「クルマに乗って看板を撮りに行く」事によって、各地の看板を観察していた。

私は会社を辞めてニューパンダを手放した後、しばらく京都で特に何もせずフラフラしていた。そもそも会社を辞めたのは、会社の元上司に誘われて起業するためだったのだが、信じられないことに1ヶ月くらいで計画が頓挫。私はそのまま素浪人になってしまったのだ。

その後、なんとかパソコン出張サポートの仕事を得て糊口をしのいでいた。1ミリも乗りたくない軽ボンバンを駆り、京都大阪の各地をうろつく中で、気づいたことが2つあった。

ひとつは、コストダウンは必ずしも正解ではない事。予算不足でギリギリ買えたプレオ。好きではないクルマを乗り続ける事は苦痛で、一日も早く乗り換えようとしていた。人はつらい状態にいると、「努力」するのではなく「逃避」するのだ。その気持が無意識のうちに事故を誘い、2度の物損事故に懲りてこのクルマを処分することになる。

もうひとつは、いぬくそ看板が地域によって違いがある。また、各地に設置されている事だ。それ以前も写真に撮っていたが、この看板の地域性のようなものに注目しはじめたのは、各地を転々とするパソコンサポートの仕事の賜物だろう。これがきっかけではないが、筆不精のくせにライターを目指すようになったのもこの時期だ。

私をピンチに追い込むのも、チャンスを招くのも、クルマでありいぬくそ看板なのである。


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