因果応報である。
ここ数ヶ月、困っていた事がある。このブログのテーマである犬糞だ。まさか、いぬくそ看板を追っている自分自身がこの被害に合うことになると思わなかった。過去にも駐車場や実家の玄関などで放置された犬糞を目撃したり、踏んだりする事はあったが、一過性のものだったので、「いぬくそ看板が云々」などとメタ視点でそれらを楽しんでいる自分がいた。しかし今回は長期戦だった。
2020年8月。なかなか梅雨が明けない冷夏かと思いきや、中旬から記録的猛暑。強烈な太陽光線がアスファルトを焦がしていた。そのチンチンに熱せられた地面の上に犬糞が放置されるようになったのだ。熱せられた排泄物は、臭いの成分が揮発して異様なオーラを放ち、近づくものの服や持ち物、そして気分を汚く染め続ける。
私の自宅の近所は野良猫が多く、最初は猫の糞だと思っていた。しかし、砂地ではなく広いアスファルト打ちの駐車場に堂々と放置されている事を考えると、猫は違いそうだ。トイレットペーパーのカスが無いので人間でもない。消去法で考えると犬しかいないのだ。
犬の飼い主がたまたま回収袋を忘れたのだろうと思っていたが、そうではなかった。9月に入って犬糞の目撃頻度が多くなっていった。駐車場の入口ではなく、クルマの前に堂々と放置されることもしばしば。
それにしても因果なものである。ここ数年、いぬくそ看板の撮影でチヤホヤされた私だが、そのバチが当たったのだろうか。まぁ悪いことをしたわけではないが……。
放置目撃から2ヶ月ほど様子を見ても、減ることの無い犬糞に業を煮やし、大家さんに言おうかと考えていた頃に、下のような看板が設置された。
この駐車場は出入口が一箇所だけで、そこからよく見えるように2つ設置してくれていた。その後しばらくは犬糞の放置が収まらなかったが、ここ数日くらいで地雷の被害に合うことは無くなった。
ここ数年は犬糞問題について色眼鏡を掛けて見ていたところがあった。久しぶりに犬糞被害に合い、犬糞問題の啓発の意味でも改めていぬくそ看板を撮り続けようと心に誓った。
(つづく……のは嫌だなぁ)