いぬくそ看板の向こう側

いぬくそ看板の背景に存在する「人間ドラマ」を紹介するブログです。

フィアットパンダ その1

2020-03-28 14:30:00 | 背景はクルマ
犬のおさんぽコースにはいぬくそ看板が設置されやすい。住宅街の公園や歩道、農地周辺などでよく見かける。その中でもドラマを感じさせる場所は駐車場である。

クルマは持ち主の「人となり」を表す。洒落着であったり普段着であったり、クルマはまさに運転する服だ。そんなクルマを停める駐車場に犬のフンがあった時の事を想像して欲しい。せっかくのお出かけ気分が台無しだ。犬のフンは許してはならない。それゆえにドラマが見いださせるのである。いぬくそドラマの一幕を、まずは私の愛車遍歴を通して紹介したい。

フィアットパンダ
車名:フィアット ニューパンダ
駆動方式:FF、4WD 
変速機:5速セミAT
大きさ:長3540×幅1580×高1580(単位mm)
ホイールベース:2300mm
車重:975kg

パンダは、イタリア自動車メーカーのフィアットが1980年に発売した小型車だ。Wikipediaによると、オイルショックの影響を受けて不振が続いていた時期に、社運をかけて企画したものなのだそうだ。ジョルジェット・ジウジアーロ がデザインした独特のフォルムが特徴で、1999年まで20年近く生産されたロングセラーモデルである。日本国内ではヨーロピアンでお洒落なアイコンとして扱われていて、ドラマや映画などでよく見るクルマとして知られる。

私が乗っていたのは、その次の代のモデルで、通称「ニューパンダ」と呼ばれるものだ。見た目はスズキワゴンRみたいで外車っぽくなく、初代ほど人気ではなかったらしい。

でも、とにかく楽しいクルマだった。初めて購入したクルマだったからかもしれない。小さいながら「走る」「曲がる」「止まる」がキビキビしていて、初心者でもクルマを操る楽しさを実感させてくれる名車だった。そして、私をいぬくそ看板撮影に目覚めさせたきっかけを与えてくれた存在でもあった。

(つづく)

いぬくそ看板の背景を語る

2020-03-22 09:20:00 | ブログ概要
いぬくそ看板の背後には、必ずドラマがある。

いぬくそ看板とは、民家や公園などに掲示されている「犬のフンの片付けを啓蒙する看板」の事だ。私はこれを数年写真に収め続けている。

今まで撮ったいぬくそ看板の写真を数えてみたら、2660枚ほどあった。ひとつの看板を複数枚の写真に収めることが多いので、実際には数百箇所くらいの看板を撮ったことになるのだろうか。

ひとつの看板を色々な角度で撮って気づいたことがある。その全てに物語があるのだ。いぬのふんを片付けない飼い主。ふんを放置された住民。対処に追われる役所の人。登場人物の表情が見えてくる。設置者の感情は下の図にまとめているので参照の事。
いぬくそ看板設置傾向チャート

いぬくそ看板のドラマを読み解く上で重要になるのが背景だ。駐車場や鉄道、民家など、物語の伏線を感じさせるオブジェクトが存在している。このブログでは、そんな背景に映り込むクルマや電車といった乗り物を中心に風景をクローズアップして語りたいと思う。