「失念しました」と言って、何回も同じことを訊いてくる。
焦っているのだか、メールの文章がときどきわけ分からんかったり、
あれこれ知らないことが多々あって、
場当たり的で考えが浅かったり。
そのポンコツぶりに笑ってしまうのは、その人が気のいい人だから。
「ったく、もう!」と思うときが無くはない。
けれど、「ったく、もう!」が呆れ笑いに変わってしまうのは、
その人がねじくれたりするところが無くて、
ポンコツなりに気を遣ってくれたりして。
他の関係者から、すごくきつく言われても、
言われ過ぎなくらい言われても、言い返したりしない。
丁寧に謝って、ポンコツに答えを丁寧に返している。
だから、「ダイジョブ?」と声かけたくなるし、声かけるし。
で、あるとき思った。
「私、こんなふうにできないよ」って。
私はそれほどポンコツではないから、ガンガン言われることはない。
どちらかと言うと、ガンガン言いたくなるのをいかに抑えて言うかが課題な側の人。
だから、そのポンコツな人の姿に、
すごいものを見せられている気がして、感動がじわっと込み上げてきて。
仕事ができても、ポンコツでも、
気のいい人のほうがいいなあと思わせてくれるポンコツな人に、
感動しているの。
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