市川稔の米(マイ)情報

「どうなる?コメ価格」

6月12日土曜日、前から頼まれていた案件で新潟は新発田市に行ってきました。

前後の予定が詰まり日帰りです。

新発田市ですが、合併前は「豊浦町」というところ。

肥料、農薬、資材の販売会社。

当然、玄米も集荷しています。

得意先の農家さんが50名くらい出席。

依頼は今年秋のコメ相場がどうなるかというものです。

こればかりは分かりませんが、情勢分析と対応についてお話しさせていただきました。

ご存知のように、新潟は広いので生産量も大きい。

国内マーケットの中で一番高値が付いているので世界一高いコメかもしれません。

全農の新潟コシ(正確にはコシヒカリBL)は販売苦戦。

この秋もかなり売れ残るだろう。

ここの農家の皆さんは正確に言えばほとんど兼業農家。

農業だけで生計を立てている家は少ない。

新潟というところは比較的豊かなところです。

聞けば、ほとんどの人が戸別所得補償モデル事業に参加したそうだ。

皆さん「良い人」なんです。

選択制なので売り先あれば補償は受けない代わりにコメ作ることできるのですが、長年の生産調整でどうやらすっかり頭に刷り込まれているようです。

売上とは、

数量×単価

です。

数量は減反で3割、4割減。
相場も下がり単価下落。

仮に、数量7掛け、価格7掛けなら売上は半分ということになります。

それで対策は打っているのか?

農産物生産とは「製造業」とみることが出来ます。

製造業であれば、生産コストは極めて重要なこと。

農業という大きなくくりで論ずるから分からなくなる。

稲作のコスト。

麦のコスト。

トマトのコスト。

レタスのコスト。

畜産(豚)のコスト。

畜産(牛)のコスト。
繁殖牛、子牛、肉牛でもコストは違います。

このように、生産品目ごとにコストを出さないと論点が見えない。

各農家によりコストは違います。

おおよそ、コメ作りに関してはコスト意識が薄い。

農家経営という原点に帰って見直すことが必要でしょうね。

兼業先の収入も産業構造の変化で不安定。

景気のせいにしてはいけません。

自らの経営を考えるときでしょう。

農家経営も。

N社長お世話になりました。

後継者も育っているようだしなによりです。

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