市川稔の米(マイ)情報

米消費の変遷

日本の米消費は一貫して減り続けています。その中身を分析してみると、見えないものが少し見えてくるかも知れません。今月、2005年3月は愛知万博が開催されますが、大阪万博が開催された、1970年(昭和45年)には一人当たりの年間米消費は95kgありました。

内訳を見ると、家計消費が64,3kg、加工・外食が30,8kg合計95,1kgでした。
加工・外食の割合は32,4パーセントです。

1970年は日本の外食産業の創業年と言われています。
マクドナルドが銀座に1号店、KFC、すかいらーくもこの年です。
セブンイレブンは1974年に1号店が開店しました。

2003年のデータは、家計消費29,2kg、加工・外食消費32,7kg、合計61,9kgで、加工・外食の割合は52,8パーセントです。

データを分析すると、加工・外食はほとんど数字上変化は少なく、家計消費が一貫して減り続けている姿が浮き彫りになってきます。

家族環境が変化したことが一番の原因でしょう。

二世代、三世代同居の家族が減り、都市部だけでなく、地方も、一世代家族が増えました。
又、少子化で15才以下の人口割合が減り続け、反対に65才以上の割合が増え続けているのです。

都市部では顕著になってきましたが、一人世帯の割合が急速に増えていることも大きな流れでしょう。

この流れを予測すれば、ますます家庭内消費は減り続けてゆくものと思われます。

コンビニの、おにぎりや弁当。スーパーの惣菜、惣菜チェーンの台頭。
これらは、この20年間でものすごい伸びを示したわけです。

一人暮らし対応ビジネスはどんどん伸びています。

モノからコトへ。

米からご飯、おにぎりへ。

消費形態に合わせて、事業展開していかないといけませんね。



  

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コメント一覧

市川 稔
米消費の変遷
米屋さんは、販売のバランスが大事ですね。



家庭用だけではつらいものがあります。

消費が減り続けているのですから、下りのエスカレーターを下から上っていくようなものです。



業務用のお得様の開拓もしないとね。
街の米屋 
お米年間消費
大阪万博時代は家計消費が64kg。愛知万博では29kg。残念~!しかし、私のような街のお米屋は現状を把握してしっかりとした方針や理念を持って取り組みます。
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